引き続き何かいい本がないかな、と読んでいる。
今回はこれにしたがい、
まず「記憶を描写しよう」というのに合わせて書いてみたいと思います。
昔まだ小学生だった頃、この時期の紫陽花に白い綿のようなものがついていることがありました。
今なら触ろうともしないだろうけど、子供のころはあまりちゃんと見もしないうちに
「ふわふわした白いのがくっついてる」
って言う好奇心だけで触るんですよね。
今なら分かる拡大したその姿。ですが、さいしょ触ったときは本当にビックリした。
紫陽花の枝に白い模様がくっついてるだけだと思っていたのに、指の中ではねるんですよ、綿が。
手加減などせずに思いっきり鷲掴みにしたので若干プチプチした感触も手のひらに残ってたり
一体それがなんであったのか、ズームアップ
http://tamagaro.net/n/0048-i24.htm
(ちょっとグロイので注意)
アオバハゴロモの幼虫のコロニーでした・・・。いやもうビックリ。
ピンピン跳ねる。子供の力だったからか、記憶が増幅されてるのか、その両方かもしれませんが、指先の力を撥ね退けるように力強く枝から跳ねる。
そういう虫である、ましてやその綿みたいな模様が虫である、という認識がまったくないままに触ったのでホントに泣きそうになった。
(そのときは潰したことはあまり印象に残りませんでした。子供は残酷である)
下校後、母親にそういう虫がいた、と言うと
「それは「みんみんちゃん」と言う虫である」
という説明をいただいて二度ビックリ。
大きくなると薄緑色のちっさなちっさな蛾になるそうだ。
後日大人になった虫も無事見つけたのだが、これも紫陽花とかその辺の枝に密集してコロニー作ってて、色合いが若葉ソックリなのでまるで葉っぱのように見える。
これの中段下の緑色の虫ですね。
まさにこんな感じでくっついてました。
で、よく見るとほぼ同時期に成虫と幼虫が同じ紫陽花に集ってるんです。
成虫のコロニー周辺には綿模様がついてた名残がうっすら残ってたり。
虫といえばカブト、クワガタ、コガネムシくらいしか知らなかった幼少の頃の吾にとって、
蟻サイズで蟻とはまったく異なる形の虫と言うのは新鮮で、面白い虫も居るものだな、と思って感心したのを覚えています。
それからしばらく綿の子供ミンミンちゃんと、羽の生えてるミンミンちゃんを探すのが下校時のちょっとした楽しみになってた思い出。
しかし上記ブログにあるようなしっぽにタンポポみたいな毛の生えた奴はみたことなかったな・・・。
しかし。
この記事を書くにあたってちょっと調べた結果
「みんみんちゃん」はかわいすぎるだろこんな名前じゃないだろ、とは思ってたけど
蛾じゃないじゃん!
って言うかカメムシなのこれ? 臭くなかったぞ!?
というあらたな驚きに包まれました。
個人的にはチベットスナギツネ(目が細いおっさんみたいなしぶいキツネ)
がネコ目であると知ったとき以上の衝撃です。
(キツネなのにネコ・・・分類上は当然なのらしいが、それでも混乱した)
ずっと「蛾」だとばかり信じきっていたので本当に驚きました。
子供のころに誤解して覚えたまま、まったく修正されていない使えない無駄知識って実はけっこうあるのかもとちょっと怖くなった。
調べ物がしやすくなった今では知ったかぶりするとすぐにばれてしまいそうですね。
危ないぞ。
今みてもけっこうカワイイのにな。あの臭い虫の仲間なのか。
年は重ねて見ましたが、まだまだ世界は驚きに満ちているようです。
最期に調べてて見つけたおまけ。
これくらい珍妙な形だったら小学生の頃でも触らなかったんじゃないかな・・・?
Naturing Thailand : アオバハゴロモの仲間の幼虫 その1-2