afurikamaimaiのブログ

テキスト打ちのリハビリのはずだったが、今は路頭に迷ってる

グロテスク。

過疎に悩む町あるある。 

 

緊急発表 (平成30年2月8日午前) 全国の地域公共交通を守るために、敢えて問題提起として赤字路線廃止届を出しました。 | 小嶋光信代表メッセージ | 両備グループ ポータルサイト

自由主義に従えば赤字撤退は当然。利益追求を最上の価値とするのが自由主義。ホントは規制も競争原理もバランスとらなくちゃおかしなことになるんだけど、剥き出しの自由主義のメリットばかり喧伝してきたツケ。

2018/02/10 03:45

 

これに関して元お役人さんの視点から見たブログもあって、これも面白かった。

「インチキ数字」研究家(ほぼ自称) 元木一朗のブログ:岡山県のバス事業に関して両備グループの対応が異常に気持ち悪い件

 

吾は「国交省役人さんの方が役人さんも気持ち悪いね」って思ったけどね。

だって、自由主義だ、規制緩和だ、って喚きつつ

「どこを緩和しようかな?」

「誰に営業許可与えよっかな?」

ってのは官僚サマの裁量権・許認可権に握られっぱなしじゃない。

 

件のブログ文末でも触れられてるように、裁量の余地なく一斉の緩和なら、それはそれで筋が通ってるんだよね。吾は自由主義って大嫌いだけど。けっきょく原理原則を突き詰めきれないくせに「自由」って喚くのは、単に恣意的なグラデーションがついてるだけだと思うので。

ラコタ裁判の顛末知って以来、アメリカの「言うこととやること」の乖離についてものすごい嫌悪感と偏見とがある。

 

しかし現状は

自分たちの裁量権は残したい、けど自由主義でちっさな政府を目指したい、という役人さんの自己都合が介在する時点でさ、

 

もうそれ「自由主義」でも何でもないですよね?

 

都合よくつまみ食いしてるようにしか見えないんで、利用者人質に取ってると指摘されてる両備よりも、国交省の方に不快感が湧く。

これは自分が役人ポジションじゃない、という立ち位置の偏りもおおいにある。

 

両備は正々堂々と赤字路線撤退してもいいんだよ。

自由主義ならね。

新規参入の八晃、ドライバー全員有期雇用で路線開設にあたって、ドライバーの増員も車両の増備もしないと言うじゃない。

2/11 1:45追記。

ブコメで指摘されてソースを探し直したけど見つからず。

不確実なため、撤回してお詫びします。

競合他社の同路線の運賃と比して3割から5割安いという破格の運賃に、そういうカラクリか、と得心して飛びついてしまいました。

申し訳ありません。

 

ここまでコスト抑えて殴り込んでくるのを相手にするには赤字は一刻も早く捨てて体制を整えたいってのは私企業としては道理だよね。

けどそれやったら沿線住人のクレーム、行政からの「交通事業者としての責任感ガー」ってのが降りかかってくるのも目に見えてるわけだ。

これからドル箱路線で戦争やろうってときに、ネガティブイメージが張り付くような広報したくないでしょ。

だから、下駄を国にぶん投げる。

「赤字でも黒字路線の収益で補填して維持してきました」

「しかしその収益幅が縮小すること必定の競争を強いられることになりました」

「その競争の発生を許容したのは、国です」

「企業として負けるわけにはいかんので、赤字路線は止めます」

ウム。見事な摩り替え。

 

正面から「八晃と戦うために」って言わないのはそりゃ卑怯だと思う。

けど戦うために赤字路線を切り捨てる、って正直に言ったら世論は確実に両備にヘイトを向ける。サービスが切られるとなると途端にすさまじいクレーマーになるのが庶民ですからね。

九州商船のストの時の住民さまの反応も凄かったのは記憶に新しい。

サービス維持のためなら労働者の権利を蹂躙するのはOK牧場、ってのが本邦の習わしの模様です。

 

それを回避するために国を悪者に仕立て上げて責任回避。

卑怯だけど、うまい逃げ方だと思いました。

 

自由と言いつつ裁量の介入を許す卑怯には、闘争の舞台を摩り替える卑怯で対抗する。

 

こういうグロテスクなの、キライじゃないですよ。

実に政治っぽくて。

 

自由競争だけど裁量は維持したい役人

自由競争だけど負荷のかかるサービスも維持しろと強要する庶民

 

ファイッ!!!

 

どちらもきっちり骨のある筋の通った「自由主義」とやらを血肉化してなけりゃ、そりゃ気持ち悪くもなるでしょうね、と思った次第。