afurikamaimaiのブログ

この道は行き止まりだ。引き返せないよ。

トライ&トライ

 メモ。

専門業務型裁量労働制について - 表道具

ふむ。今度の法改正は「小さく産んで大きく育てる(対象業種絶対拡大する)」(前厚労相)なんで、悪用する企業からは労働者が逃げ切れる(転職できる)現行よりもずっと、労働者が不利になるのは間違いなさそうね。

2018/02/23 11:42

 

この個人的感想は措くとして、ぜひ読んでください。

雇われの身なら。

niryuu.hatenablog.com

ざっくり言うと、元記事が言及してる先の

「業務量に裁量がない」というのは言いすぎ(正しくない)、という話。

ただ実態としてそうした運用が多数派になっているのは否めない、と。

 

ホッテントリ入りしてた言及先の記事が分かりやすかったのでなるほど、と思ってたんだけど

ホントに「業務量に裁量がない」わけではないみたい。

ただそれをすっ飛ばして裁量労働取り入れてる企業がメッチャ多いってだけで。

 

んで。

適切な運用がなされているといい難いこの裁量労働制、対象業種・領域の拡大の前にやることあるんじゃないの、って思うんですよ。

 

元記事でも「運用が問題」と言及してるわけですし。

 

つか、ここで語られてる「裁量労働の前提としての労使協定」

わりにハードル高いですよね、導入する経営側にとっても。

現行の業務の総棚卸した上で篩い分けて、適切な業務量の設定(雑過ぎたらしょっちゅう被使用者からのクレーム入って話にならない)して、それをキッチリ割り振る。

管理者側の負担いっぱい大きそう。

だからこそ、被使用者側も有能な人間じゃないと困るんだろうな、とぼんやり思いました。

こんだけ手間かけて整備しなおした上でろくでもないの雇ったら生産性が上がるはずがない。きっちり腑分けした業務を最大効率で回す、って考えたら被使用者の能力を見極める眼力もいっぱい必要ですね。

個別にjob description とか取り交わしたらさらにとっ散らかりそう。管理職大変やぞこれ。

 

んで、「ちゃんと裁量労働するには」そこまで経営側も時間も手間もぶち込まなきゃいけないわけなんだけど、現状いっぱい労働法規を無視してる日本企業の皆さんが、今回の法改正でそれを一生懸命整備しましょう、ってなるのかな? すごく疑わしいと思う。

 

吾としては

現行できちんと運用されてないのだから、まずはそこを修正する。

その後対象業種・職種を拡大していけばいいんでは、と思うんですよね。

(とはいえ、上記労使協定を結ぶほどのコストをかけてまで、裁量労働に移行することを選択する企業って少ないんじゃないかなー、って思うけど)

 

現行の運用は正直うまく行ってないけど、対象拡大するよ。

って変じゃないです? 変だと思う方がおかしいんですかね?

 

絶対の賛意を寄せる記事なんかも読んでみたけども。

 

裁量労働制は日本を滅ぼす魔法なのか? | 彗星

少子高齢化により滅びの魔法にかかっている状態を楽しんでいる日本の寿命をすこしでも伸ばすのは、ひたすら揚げ足を取り続ける長いだけの議論ではなく、リスクをとったトライアルアンドエラーであろう。”

 

現行の正しく運用されていない裁量労働制を拡大することで、(自らはリスクを取らずに)果実を得ようとしてるのはむしろ使用者側のように見えるんですけども。