桃太郎。
https://www.amazon.co.jp/日本児童文学館〈第2集-24〉王様の背中―名著複刻-1974年-内田-百間/dp/B000J9898M
https://www.amazon.co.jp/桃太郎-芥川-龍之介/dp/4894444364
どっちも絶版の模様。
芥川の桃太郎は青空でも読める。
内田百閒の桃太郎はいいね。
っていうか、図書館で古い本借りたんだけども、昔の本はなんかカッコイイな!
子供向けの絵本仕立てだけど、手間かかってそう。
復刻版だから当時の装丁をどれくらい再現してるのか分からんが、これは子供喜びそうだと思った(箱の中に箱、ようやく本体ってのは仰々しいけど)。
どっちも短編なんですぐ読める。おススメで・・・うーん。
芥川のはどうだろ。
面白いけど、面白いのは本編のところじゃなくてね、導入とオチだと思った。
ホラーっぽい。
この桃太郎(クズ)は殺してもいいと思うけど、
「桃太郎(クズ)は一人ではない・・・第2、第3の桃太郎(クズ)が・・・」
みたいな〆になってるのが軽くひく。あんだけ暴虐の限りを尽くしてオマエ・・・ってなる。
オレガオレガで徹頭徹尾ミーイズム発揮してるのは、クズの真骨頂。
動機? オレがやりたいから!
うむ!
惚れ惚れするクズである。こいつを殺すとスカッとジャパンだろう。
絵本版で読んだので、絵もイメージを助長してると思う。
上手いと思うけど、なんとなく不気味。
その分えげつなさがいっぱい染み出してる。
良い。
作品の雰囲気に合ってて良い。
もうちょっと桃太郎をクズっぽく描いてもよかったんではって思わなくもないけど、あえてそう描かずにちょっと美麗に描いたのも効果的だったんかもしれない。
どちらも入手にやや難ありだと思いますが、
内田版は装丁の懐かしい感じにカッコイイのを
芥川版の絵本の奴は、青空版と違った独特の間とイラストを楽しめると思う。
図書館などで見かけたら是非手にとって見てください。すぐ読み終わるのでおススメです。