世相と情況大逆転。
ガチで面白いんでみんな読んで。
色んな意味で戦前のヤバさに分かりみ。
この記事読んでて思い浮かんだ。
体罰やったら、ぶん殴られる時代もあったのだ。教師が。
やられたらやり返すバイオレンス時代。
だから、体罰絶対禁止、は出来ないことはない、と思う。
やったら親が出てきて
「オラー校長出て来いやぁ!!!」
ってめちゃくちゃオラつくからね。ほんと血の気の多い時代。
体罰した教師は父兄一同からのリンチに遭うことも稀ではない。
(そんなありふれた三面記事をいっぱい紹介してるのが上の本です。ホントに面白いぞ!)
で。
教師はそんな体罰NGの空気の中でどう対処していたのか。
ほとんど泣き寝入り。
バンカラ学生が「ストーム」などと称して
めったやたらと暴れまくり、学校周辺の住民から苦情が殺到するので学長自ら
「おねがいですからもうちょっと自重してください
皆さんは国家をしょって立つエリートなのですから自覚を持ってください」
って説得しても、まったくの徒労に終わるくらいに何もできませんでした。
当時の雰囲気を示すとてもいい画像のあるブログがこちら。
この時代の学生はマア悪党である。
ありていに言って。
それにもかかわらず「力には力を」って対抗措置に出なかった戦前の教師すげえな。
んで。
割と復古趣味の人たちには肯定的に語られる戦前の教育現場ってやつがそんな感じだったんだから、別に体罰で無理して対抗しなくてよくねえ? っていうね。
現場の感覚は大事だけど、絶対視するのもどうかしらん。
件の生徒の挑発はそれはそれは酷いものだけども、それを理由に体罰に走ると同じレベルに落っこちる気がするんだよね。
クズに対抗するにはクズに落ちなければならない、ってのはなかなかに虚しい。
なんだろうな。
あれだ、ごく稀に、酔っ払いが管巻いて絡んでくるじゃない。
体罰OK牧場、ってああいう酔っぱらいを真に受けてぶん殴り返す、とかいうのが許される、ってことのような気がしてなんかもやっとするんだ。
挑発してる生徒も、絡んでくる酔っ払いも、俺の中ではクズ度が同質。
なので、
酔っ払いの狼藉に反撃したら「お前が大人気ないぜ」ってなるのに
子供のは若気の至りだから赦さず「大人の威厳を見せてやれ!」みたいになるのにちょっと不快感を表明したい。
判断能力が非常にろくでもないことになってるのは、酔っ払いも、不良生徒も一緒やん?
酔っ払いをぶん殴るのがNGなら、その筋で生徒殴るのもNGにしようやん?
その上で
酔っ払いをお巡りさんにポイするくらいのスナック感覚で、
不良生徒もお巡りさんなり、外部の強制力にポイして済ませようよ。
教育現場に警察入れるのかよ、っていうのはまあ確かに分かるんだけど、件の生徒そういうレベルで収まりそうにないし、そこは学校の裁量に任せるほうがいいと思うのです。
そうすると今度は自分の子供がお巡りさん通報レベルのやらかしをしたにも関わらず
「子供のやったことじゃないか!」 って発狂する親御さんが出てくると思うけど
それ留置場で一晩過ごした後に目覚めて第一声が
「酒に酔って覚えてない」って大人の言い訳並みに通用しない話だぜ、って空気にしていくほうが、体罰肯定よりもよろしいと、俺は思います。
教師にも受忍限度ってあると思うんよ。
その上で暴力はいけない、ってところは堅持しつつ
受忍限度を超えて耐えることを強いるようなことをしないためにも、外部の強制力を頼る、という筋は確立しておいた方がいいのじゃないのかな、と考えています。