俺にはいまだに新聞が「税が軽減されて当然」という理屈が飲み込めない。
再販制度の維持並みに。
「自分のところの既得権益はどうするつもりなの?」という疑問には貝になるのが新聞たちだった。
日本の研究力を損ねた「選択と集中」 :日本経済新聞
軽減税率食いながら人に「カネを出せ」とねだるのは楽しいかクソ新聞。
2019/09/24 14:51
お前らの払い渋った税金の幾許かが回れば、また違うかもしれんがな。
てか、この新聞は以前「選択と集中による競争力の強化を」という風潮を煽りに煽っていたのだが、その辺に関する事後検証とかはしないのかなこの新聞。
検証のない主張を時流にあわせてペラペラ繰り返すのって、科学的じゃないですよ。
少なくとも、俺の知ってる科学とはだいぶ違う。
ひょっとしたら新聞界隈で言う「科学」は俺の知ってるのとは語の定義が違うのかもしれない。
この記事よりも実際の本読んだ方がずっといい。
分厚いけど。
図表いっぱいだし、文章は割と平易。
ざっくりとした読み方をするだけでもいいと思います。
いろんな意味で「うーん、これはもう無理のと違うか」ってなるけど。
少子高齢化の影響により、データが歪んでる(論文を出すのに貢献しないような非現役層も母数に加えてるから、日本のポジションが下振れするんだろ)みたいな推測にも、次々にエビデンスで撃破していく。
ふだんだったらこういうエビデンス振り回すの小気味よいって思うけど、ことこのネタに関しては、どんどん希望の芽が摘み取られてるようで、辛いです。
あ、でもでも!
臨床医学論文数は増えたよやったね!(すでに頭打ちだけど)
第6章で将来の成長に含みを持たせるような記述もあるにはあるのですが・・・
大筋としてめちゃくちゃ正しい! 賛同する!
けどそれ実装に下りてくる頃にはまず間違いなく悲惨なことになると思いますよ
という雰囲気ぷんぷん。さすがにそこまで露骨には書いてないけど、それまでの章を費やして「選択と集中」の実際の敗戦の経緯を描き出しているだけに、「この懸念・この危惧はまず当たるじゃないか」という予感が拭えないすぎる。
けっきょくどの章も帰結するのは「カネ」です。ヒトに対するカネの必要性がずっと語られている。
けどそのカネがないのよ・・・
なので、カネを回すことを敵視し続けてきた新聞、
税負担から逃げ回ることにのみ、自身の発信力を駆使した新聞。
連中にに対してはやはり、上記ブコメのような評価しか出来ないし、そんな新聞がしたり顔で何かを語る、というのにはたいへんに不愉快な思いがします。
多くの人により広く実態が知られることになった広報の意味は大きいと思いますが、それでもね。
自身の負担を逃げ回りながら、世を案じている風なことを言うの、スゴクかっこ悪い。
増税はいっぱい憎らしいけど、声のでかさを自分の利益だけに使うような真似をするほどには、堕ちたくないなと思った次第です。