自分用しおり。
たぶん悪党はいないと思うよ。現場に近づけば近づくほど。
上はどうか知らんけど。それは後回しでいいよね。
受けてのこれ。
補助線。
なんとなく分かったこと。
個人的理解なんで当然誤解も含まれる。どうせ後から修正すればいいだけだ。
大事なのは二つ。
・船内のレッドゾーン・グリーンゾーンの区分け、専門家の目から見ると不十分だというのはガチっぽい。
・エピデミックカーブを捉える作業をしてない、というのは岩田氏の誤解でほぼ確定。高山氏の反論と国立感染症研究所の報告が一致してる。
んで。
前者の「レッド/グリーンの区分けは曖昧である」を前提に櫻井氏の記事を読むとなんとなく見えてくる。
曖昧な環境下でDMATの医療関係の人が作業従事してたのはほぼ確定で、それを踏まえたうえで拡散を防ぐための対応をどうすればよいのか? ということなのかな、と。
櫻井氏はあまりに杓子定規にやり過ぎると医療資源の一時的な枯渇を招きかねない、と危惧してる。岩田氏はまた違う見解があろう。
ただ、動画で感じた
「感染疑いのある人を野放図に解放するのでは?」
という不安は、エピデミックカーブの把握に必要なデータはちゃんと採ってるという表明でだいぶスッキリした。おそらく大丈夫ではないか、と俺は思う。
んで、
「DMATなどの医療従事者が感染してたらどうすんの!」
ってのにはまだ若干の不安はあるけど、この辺は専門家に任すしかないと思う。
けっきょくオチはこれなのかな。
もはや、流行を抑止することは主たる目的ではなくなってきました(やれることはやるべきですが)。
うむ。
若者と高齢者で臨床経過が異なるので、重症化率と致命率についても世代別に考えた方がよいと思います。いまだ、世代別の疫学報告はありませんが、私個人のざっくりとした印象で言うと・・・、若者の重症化率と致命率は、統計的に見れば、ほぼゼロ%でしょう。
一方、感染した高齢者の1割ぐらいが重症化して、1%ぐらいが死亡するのではないかと感じています。これは、やや甘めの見積もりであって、要介護高齢者や入院患者では、さらにリスクが高まるものと考えてください。
うむ。
重症化する人を減らし、とくに新型コロナに感染して死亡する人をできる限り減らすことに力を注ぐべきです。
つまり、高齢者や基礎疾患のある人に感染させないようにしましょう。そして、院内感染を防ぎましょう。これに尽きます。
よって、こうなる。
ウイルスを外から持ち込まないように、玄関先にアルコールを置いて帰宅時の手指衛生を徹底してください。アルコールが手に入らないなら、おしぼりでもいいです(やらないよりはマシ)。
アルコール大事ではどこのお医者さんも一致してますね。*2
高齢ではあるものの、高リスクに類するほどの高齢ではない中途半端なオッさんとしては、これまで以上に、手洗いを励行したいと思います。
最期になったけど、高山氏を悪者認定するのは筋が悪いと思いますよ。
FBのエントリでは「入っていいとは言ってない」と書いてますけど、岩田氏が乗船できる便宜を図ったのもまさしく高山氏なわけで。
彼のポジションなら岩田氏が伝手を頼ってきても「あ、無理っす」って突っぱねることもできたんじゃないですか?
それを岩田氏の言う「非常に奇妙な依頼」というアクロバットでもってしても乗船させた、という事実の方を重視すべきかと。
本当に何もかも隠し通して「俺たちがんばってるんだよ!!」と言いたいだけなら最初から乗せず、「レッド/グリーンが曖昧」ってのを岩田氏に盛大に公表されて、後からそれを認めるなんてことしなくて良かったんですよ。
自身もそこに身を置く最前線の足並みの乱れを暴露されるのも了解したうえで、正論マンたる岩田氏を入れる道筋をつけたのはけっこうな勇気だと、俺は思います。
聞きたくない正論は耳を塞げばどうにかなる、というムーブに偏りがちな昨今であれば尚のこと。
岩田氏の正論の立場から見ればぜんぜん足りないにせよ、彼の知見を得て現場の状況改善に生かしてくれるのであれば、ひとまずは及第点じゃないでしょうか。
DMATに参加してるお医者さんなどの感染リスクが、岩田氏の助言を活かすことで低減されるのならば、回り回って市井の俺たちの利益にも繋がる(感染減る→隔離不要になる→DMATから帰還後すぐに地元で医療に復帰できる)わけですから。
高山氏のコメントが「頑張ってるアピール」でしかない、というふうに受け止めるのはさすがに酷だと、俺は思います。
さしあたり自衛できる人間は自衛して、医療資源をより必要としているところへ投入できるようにする、というなんの捻りもないオチになった。
俺の中で。
他の人の中でどういうオチになるかは知らんけど、手洗いはいっぱい励行しようね、と語りかけて終わりにしたいと思います。