afurikamaimaiのブログ

この道は行き止まりだ。引き返せないよ。

半年前のことをすこんと忘れてやがるポンコツ脳について。

元記事はかなりはっきりどうでもいい。

チンピラなので。

 

news.yahoo.co.jp

ただ気になったのはこっち。

「聞けよお前!」「家帰るど!」ひろゆき氏 GoTo見直し問題で意見相違の専門家を激怒させる(東スポWeb) - Yahoo!ニュース

GoToトラベルが感染拡大要因かどうかはキリスト教イスラム教と同じ神学論争になるから議論しても意味ない。ただひとつ確実に言えるのはそもそもGoToキャンペーン開始はコロナ収束後が前提だったはずだということ。

2020/11/21 07:08

b.hatena.ne.jp

 

 

そんな話だったっけ? と、わずか半年前のことなのに開始条件とかすっかり忘れてたことにびっくり。

travel.watch.impress.co.jp

 

ホントだった。

けど開始した時(7/22)収束してたっけ?と思ったら、こういうことだったんだな。

www.news24.jp

 

異論反論あるでしょうけど、政治がやりますよ、と。

 

 

俺の忘れっぽさを棚に上げて言うけど。

収束も拡大も、「これこれの基準」って奴示さないままダラダラ進んでるのに違和感抱かないのってすごいよねって思いました。

経産省とか言うクソ役所がさんざん喚いてたけっぴーあい、けっぴーあいってなんだったの?

巻き込まれて弊社でも「KPI!」って上の方のさえずりが聞こえて鬱陶しかったんですが、アレですか?

民間に「これはいいぞ(やれ」みたいなこと言ってたくせに

※ただし俺は除く

って奴ですか?

自分を棚上げするとかいい度胸だな、俺と同レベルじゃねえか。

 

 

しかしどうするんだろうね。

現今の状況に「責任を負う」って無理筋な気がする。

というか、拡大を示す基準値がもともと設定されてなかったのだから、

「後から考えてそれを基準にすることはふさわしかろう」

といった指標や、専門家の利用している指標から「拡大している」と判定されたとしても

「政治としては、その基準は採用しない」

と言われたらそれで終了。責任を負わせるのがすごい高いハードルになってる。

 

 

まあ政治うんぬんはこの際どうでもいいや。

誰がやっても似たようなオチになってただろうしね。

支持者信者向けの言葉しか練らずに互いの越境架橋を図る言葉の力を磨かずに怠けてきたのは本邦を構成する各階層の業病。

敵を叩けて中のムラではニコニコスッキリポン、がそこかしこにポツポツ建ってる荒野みたいなもん。

 

ただそれでもやっぱりモヤモヤするので、せめて数字くらいはお互いに共有しておける日本になるといいのにね、って思いました。

対象を見る目の粗さは先のcakesと大差ない。

その想像力のなさはどう評価すべきか。

いや、想像力のないまま「助けてあげたい!」ってピュアピュアな動機そのものは否定したくないんだけどさ。

けどその動機がいっくらピュアピュアでも、新たな排除を生んでしまうのならそれはどうなの、っていうね。

しかし一方で、こういう無鉄砲をやらかす奴がいて初めて、その問題に目が向く届く、という側面も間違いなくあることを考えると、ただぶっ叩けばいいのか、というとそれも違うと思う。

 

togetter.com

 

どうしたらいいんだろうな。

理念や理想論を現実に落とし込むときに発生する無数のゴタゴタ、どう考えるべきなんだろう。

より良くなるための必要な犠牲と考えるべきか?

件のcakesのホームレス記事だって、その取材にあたって、ホームレス支援のボランティア活動してる人たちの協力を仰いでいる。仰ぎすぎて依存しているように見える点も多々あるが。

あれのホームレスの捉え方は粗く雑ではあるけれども、問題そのものを取り上げることで広く周知される、という点ではやや成功しているわけで。

 

しかしこの手の「目を向けさせる」「問題は問題として意識させる」ことを目的とすることで零れ落ちる例はいくらでもあるわけだ。

人生無理バーであれば対処不能な人であったり、

Cakesの記事であれば貧窮して(作者の意図に沿わない事情で)ホームレスやってる人であったり。

 

 

社会問題全般として、支援してる側はそれで100人いたら90人は救える、というのでまあ良し、となるだろうし。

世の中の側も、それくらいの割合で救えてるのならOK牧場、くらいにはなるだろう。

まあ社会の仕組みとして、完全に全員を救済するなんてことは無理なのだからこれくらいの歩留まりで救えるのなら、犠牲はやむなしというのも正しい、のだと思う。

そもそも救おうと思い行動してるだけでも、大分すごいことではあるのだ。

 

しかし翻って考えると、それでも、切り捨てられる側のいわば「かわいげのない奴」はどう転んでも救われないんだよな。

この救われてない現実に対して「けどほかの多くの人は救われてる」とか「問題そのものを可視化する際に、一般に受け入れやすい形に加工するのは当然」とかって支援する側の道理が対峙するには、あまりに弱い気がする。

 

そりゃあまあ…救われる奴は増えるのかもしれないけど、それでもやっぱり救われない奴は救われないよね。

こういう時に「だから仕方がないんだ」という風には考えたくない。

「仕方がない」であれこれ諦め始めると、すごい勢いで線引きが楽な方へ楽な方へ更新されていくからね、特に俺みたいな怠惰で弱い人間の場合。

だからって答えがあるわけじゃないんだけど、「じゃあどうすればいいのか」を考え続けてないとすぐに諦めてしまうので、答えなんて出せないまま、それでもやっぱり気に入りませんよ、という意思表示だけしておきたい。

 

 

 

最貧困女子

最貧困女子

 

 ※かわいげのなさの一つの極致。ヒトの限界を思い知らされる。

 

意図から外れたときにどう動くか。

それがノンフィクションやルポの醍醐味だと思っている。

 

cakes.mu

 

 

ホームレスを3年間取材し続けたら、意外な一面にびっくりした|”作る”ホームレスたち|ばぃちぃ|cakes(ケイクス)

対象を見る目の粗さが坂口本とは桁違い。坂口のは筆者と隅田川エジソンのキャラ同士の関係性あってこそ成立してたがコレはそうではない。立ち位置からの跳躍のない駄文を素人ならではと呼ぶのは間違っている。

2020/11/16 10:49

 

差別がどうとか、そういうのではてブ盛り上がってたけど、その辺割とどうでもいい。

これのつまらないところは見る側が見られる側と交わって変容するところが微塵もないところ。

見ているうちに変わってしまう、というのは

 

当初筋立てていたようには物事が進まなくなる

 

というのが一番いい。

こうなった時に見る側がどう変容するかが面白い。

 

TOKYO0円ハウス0円生活 (河出文庫)

TOKYO0円ハウス0円生活 (河出文庫)

 

 

これが面白かったのは、この出会いの後で作者(坂口)が大きく変容していること。

もともとそういう素養のあった人間なんだろうな、というのは分かるけど、それでもこの出会いがなかったら、こうはなっていまい。ここから発生した坂口の、現在の割とトンチキな活動が当初目論見通りだったと受け取るのは難しい。

 

 

上記の記事は、この当初の意図と違った流れに「なってしまった」「ならざるを得なかった」というリアルがどうにも薄い。

 

作者が意図した目論見に沿ってすべてが展開してる。

おそらくそれを困難にするであろう、そこかしこに転がっているちっこいエピソードを避けて歩くことで当初目論見通りの企画を進めているように見える。

 

そこがそこはかとなくつまらないのだ。

 

この程度の関係性でいいのなら、スタバあたりで満足すればいいんじゃないでしょうか。

togetter.com

 

自分に居心地のいい距離感を求めるのは人としてすっごく当たり前で、そうじゃないのは奇人だと思うけど、俺が読みたいのは奇人のおかしな距離感のルポなんだよな。

 

これ書いた作者は「枠を超えられない人なんだな(普通の人なんだな)」だけで済むのだけど、賞を与えた連中に対してはさすがに、先行する奇人たちの同ジャンルの各種ルポ・ドキュメンタリーに触れたことがないのか? って疑っちゃいました。

 

あるいは……この、「賞を与える」ということそのものが「当初目論見通り」だったりするのかもね。

 

 

※ちょびっと腑に落ちた奴。

左右のバイアスを抜きにして、お仕事として「企画意図からはみ出ない安全なつくり」というのは大人の振る舞いだよね。美大うんぬんに限った話ではない。意図からはみ出してしまいそうになった時に感覚を遮断するのが「普通の大人」 だと思う(皮肉ですよ)。