まだやってたのに気付いた。
けど今日までだったので今夜見に行こうかなって思ってたらダメだったので昨夜見てきた。
ありがとうプレ金。
やっぱり月末早上がりってちょっと無理があると思います。
序盤であっこれアメリカン「玉ねぎの皮をむきながら」だって連想しちゃった。
ぜんぜん違うんだけど、銃を取らないってあたりでどうしても思い出してしまう。
ナチの親衛隊にめっちゃ完全無欠理想のアーリア人のルックスなのに
「わたしたちは そういうことはしません」
という異物キャラが紛れ込んでしまうあたりはそっくりだと思った。
異物を排除するか、土壇場で受容するかがちょっと違うけどね。
後の流れはいつものメルギブっぽい感じだなって話の組み立てからはみ出ることはなかったと思う。
映像は迫力あった。
なぜか、ギュンター・グラスの本を再読したくなりましたね。
銃を拒絶する仲間に動揺しまくってたギュンター・グラスと
ドス二等兵の信念を曲げない英雄的行為を見た後でも「でも俺は殺すぜ」ってのを曲げずに済んだ中隊長の差はどの辺にあるのかしらん?
年の差?
背負ってるものの差かな?
動揺していたとはいえギュンター・グラスも仲間を助けるとかはしてなかったし、異物と出会っても人間の究極的な根っこは変わらないのかな。
その辺が気になりました。10年も前でだいぶうろ覚えだし、もういっぺん読まないといけませんね。
最後のドス二等兵の奇跡に寄せて最後の総攻撃~~、ってくだりがちょっと腑に落ちないのです。メルギブソンだからってのを棚に上げても。
神の教えを愚直に守るのが混じってれば、全体として愚行を成してる俺たちにも神は恩寵たれたもうんやで、みたいな見方はうがちすぎかな?
「汝殺すなかれ」を実践している人間がそばにいる中で、向こうが仕掛けてくるからとはいえガンガンころし合える矛盾にもうちょっと葛藤を抱く人がいても良かったんじゃないかな、という感想を持ちました。
まあそんな余裕もないだろうし、それだと面白くないんだろうけど・・・もう少しこうなんかモヤモヤするものがあると思うんだが、ちょっと爽快感すぎるラストで違和感がありました。