焦りに身を任せるとだいたい判断ミスする。
けど、運動に人間を動員するのは恐怖と不安に訴えかけるのが一番効果的なんだよね。
「今のままでいいのか」
「このままではだめだ!!」
って煽っていけば、たいがいの人間は揺らぐ。
まあ日常がガッツリ地に足がついてて、今のままでええんやで!! って腹の底から思える人間なんてあんまりいないし。
そんだけ毎日に満足してる人間だらけなら、世の中がギスギスすることもないし、きっと世界人類の平和も前世紀のうちに達成できてた。
今できてないってことはまあ何とか過ごしているけど、日常に不安がないとは言えないよ、くらいの人が多数派なんだと思う。
そんな多数派の濃淡のある不安につけこんでそれを増幅して運動に動員していくのは、左右ともに卑劣だよなぁ、と考えています。
不安につけこんで安定を揺るがして動員するのは一番得意なのは宗教かもしれない。
さておき組織というものはそういう物であるとあきらめるにせよ、
連中の物言いはおよそすべて、動員を最大の目標とし、その資源として市民(有権者)を標的としている以上、そうした下衆な目論見から出ている、ってのは大前提として忘れずにいたいです。
どんだけキレイゴトでも、他人を動員することの薄汚さに常に自覚的であることを心掛けながら、自分の判断は何者かによって刺激された不安と恐怖に基づいた衝動的なものではないのか点検しながら、明日を迎えたいと思います。
台風なるべく遠くを過ぎてくれるといいのですが。