今週のお題「バレンタインデー」
これ。
オチのブラックサンダーが秀逸。
義理チョコが主戦場だからね。
義理チョコなくせとか言うゴディバは親の仇、不倶戴天の敵だよね。
これ読んで思ったのがこれ。
”"#MeTooは狂った"? フェミニズムが反発を受け始めた理由とその背景 - ニートmeetsアメリカ
"正義を、コネや就活の道具に貶めていた人々だった" 思想偏向を道具にして振舞ってる感は思い返せば自分にも刺さらなくもない。その時々で自分にとって使いよい「正義」に乗っかるのは慎みたい。頭を冷やそう。
2018/02/11 12:26
ネッツではゴディバの今回の騒動賞賛する動きもあるみたいだし、それはそれでいいんだけど、吾の目から見るとまさに「正義を道具に貶めている」ように見えるんだよね。
ゴディバがやってるのは
バレンタインというイベントにかこつけて商機を得ていた受益者であったことを可能なかぎり薄めて、盛り上がりつつある世論を聡く嗅ぎつけて、それに乗る。
それが可能なのは自社のポジションであれば、「義理チョコ」という形で消費されるプラスよりも、「本命」で消費される分の利益のほうが大きいという目算が立ったからだろう。
商売としては妥当だと思う。
振舞いとしてはどうかと思う。
正義を貫き通すのなら
「バレンタインだから、という機会でうちのチョコ消費されるのはイヤやねん、いつもどおりでええやん。普段から買って欲しいやん。やんやん」
と表明して、バレンタイン専用パッケージなどという不思議なものを展開するというのを止める、のがまだしも筋が通ってるんじゃないかしら。
バレンタインというイベントそのものから得ている利益は固守しつつ、意識高い風味に見せかけて自社のブランドイメージを上昇させる、そういう広告に過ぎないと思う。
人がやってる事だから気付くんだよね。
自分のやってる事だと、正義を感情に引き寄せて自分の気持ちを補強してるのに気付かない。自分がどんな利益を求めて、今流通している「正義」のなかから使い勝手のよさそうな「正義」を選好しているのか、自覚的にならないといけない。
チョコレートをいつでも好きなように消費したい、という吾の利益を考えると、バレンタインに関してアレコレ言うのは、この時期チョコがちょびっとだけ買いにくくなるという問題があるからで、そういう引け目がなくなるのなら、ゴディバの意識高い風味の提言が浸透して
「このくらい(低価格帯)のチョコは毎日消費してもOK牧場」
って雰囲気が醸成されるのは吾にとっても利益に適って好都合。
普段から食うのは駄菓子チョコメインだし。
そうだけど、そうなんだけど、この正義はちょっと乗りたくないかな。
(会ったことないけど)普段から高価格帯のチョコ好きなように食ってるチョコ大好きマンが、今よりさらに肩身の狭い思いするかもしれんやん?
今までは主にマスメディアが主導して作ってくれた空気、
「この時期にチョコ買う男まるごとアウト」
な雰囲気だったのが、ゴディバのイメージ戦略にマスメディアが乗ったら
「この時期に高級チョコ買う男ってアウト」
みたいな雰囲気に流れそうじゃない。そういうのはイヤだな、って思うのでゴディバには乗れない。
けど一方で、義理だ本命だという区切りでバレンタインを否定するのではなく、バレンタインそのものを否定して、いつでもチョコを買い、食らう自由を唱える正義が現れたら、きっと吾はその尻馬に全力で乗ると思う。
それもまた「正義を道具に貶める行為」にほかならない、ということは前もって自覚しておきたい。吾はそういう軽薄で尻軽な正義感で動くところがあるってことは、キチンと把握した上で動きたい。
・・・けどしょうがないじゃない。スーパーBIGチョコ美味しいんですもの。
この子はバレンタイン商売してないっぽいね。