afurikamaimaiのブログ

テキスト打ちのリハビリのはずだったが、今は路頭に迷ってる

夢に人を巻き込むということ。

久々に脈絡のある夢を見る。
何度かブログでも書いているが、こういう夢を見ることはそうそうない。
メモを元に、ちょっとショートショートっぽく再現してみる。
※このブログは自分勝手です。

 

 

エヌ氏は兵隊である。というか、エヌ氏は俺である。
兵隊とは言ってみたが、上官もいない。仲間もいない。俺一人である。
雪山を走るダラダラ長いレールの上を、これまたダラダラ長ったらしい列車が行く。その列車の3両目あたりの屋根の上に、俺は一人座っている。
sitting on the roof~♪ 
などと口ずさんでみるものの見上げても頂上も見えない坂がひたすら続くばかり。雪面にそこだけ除雪されたレールが上へ上へまっすぐ伸びている。
列車の先頭の機関車にはプーチンが居た。プーチンかどうかは知らない。似ているから俺が勝手にそう呼んでいるだけだ。
機関車の天井をぶち抜いて中途半端な禿げ頭が吹雪の中に見え隠れしている。ものすごいデカいアタマだ。
吹雪いてはいる。寒さはさほどではない。ケツの下の客車とも貨車ともつかぬ車内には、鶏舎よりは酷いが満員電車よりはマシ、程度の人口密度で犇めき合っている。風をまともに受けると言えども、車内よりはまだ心地よい。
そもそもどこに向かっているのかすら分からない列車だった。プーチンはなにも言わずに前だけを向いている。
車内にいるのは、客か、兵隊か、捕虜か。それも知らない。
坂を上る列車の屋根にただ座っていればいい、そのことに俺は疑問を持たないまま過ごす。

だいぶ時間が過ぎた。
景色は変わらない。
坂を上るのには、列車を曳く機関車があまりに非力過ぎた。
ジワジワ進んではいる。ケツの下に伝わってくる震動で分かるが、その速度は大したものではない。だから前から吹き付ける風も弱々しかった。
吹雪が一時、途切れる。
耳たぶしか見えていなかったプーチンの禿げ頭が、耳の穴が見えるようになる。動かした顔の先に、転轍機があった。
今の今まで見えなかったレールが不意に湧き出して、直角に近いカーブを描いて列車の先に延びている。
機関車の窓から手を伸ばして、通りすぎる拍子にプーチンは転轍機のレバーを倒した。
列車がゆっくりと曲がる。
視界の端っこで、進むはずだったまっすぐのびていたレールが薄れていった。

すっかり消えた時に、列車はまだカーブを曲がり切っていないのに止まってしまった。機関車の車輪は火花を散らして回転し続けているが、幾らもしないうちに列車はズルズルと坂を下り始めた。
最後尾の車両も見えないほどの長い列車が、見えない最後尾の列車を先頭に勢いをつけて坂を下っていく。
背中を丸めて体にぶち当たる雪に耐えていたが、震動が烈しくなってきて座っているのもきつくなってきた。
俺は屋根にへばりついて、縁にしがみつく。
前を見ると機関車がバッタのように跳ねている。痙攣をおこしたようにびくつく機関車から放り出されたプーチンが俺の頭上を下の方へと飛び去って行った。
この列車は落っこちている、ということに今さらのように気付いて少しビビった。
ビビったが同時に楽観もしていた。
自分が来た道を覚えていたわけではないが、この列車はU字型の窪地を進んできたはず、と思いついた。
今はUの字の左の棒を走っていたが、底の緩いカーブで減速して、右の棒を上る坂にかかったあたりで停止するだろう、と高をくくっていた。
震動も緩やかになっている。誰も操縦していないが、この列車がレールを外れることはないという確信はあった。

不意に列車が止まった。
しがみついていた屋根から立ち上がり、進行方向、列車の最後尾を眺めて少し驚いた。
坂の途中でレールが切れている。
レールが切れているというか、崖になっていた。
その手前で折り重なるようにして脱線した貨車や客車が圧縮され、潰れたサンドイッチのようになっていた。
具は人間。パンは列車の車体だったもの。
奥の方は叮嚀に折りたたまれて耳が揃っていたが煎餅のように薄っぺらくなっていて、手前になるとデタラメに重なっている。
その分中身がこぼれ出ていた。
蠢く人間たち。
客車の窓から這い出した人間たちは、崖の手前に折り重なった潰れた客車の上に座り込み、崖のむこうで犇めいている人間と何かしらやり取りしているようだった。
俺のしがみついていた車両の前では、機関車がレールを離れてプラプラ浮いていた。
後ろの方は10両ほど無事だが、人の出てくる気配はない。
俺は屋根伝いに崖の方へとそろそろと歩いていく。

崖の向こうの人間は、数字のパネルと赤緑黄色のでかいパネルを交互に掲げていた。
発する声は聞こえない。
こちら側でそのパネルに一喜一憂する人間たちの声も聞こえなかった。
トリアージという奴だと思ったが、違った。
潰れた車両の上にめいめい好きなように座り込んだ人間たちは、その手の中に小さなカードを握っている。
馬券か、車券か。
とにかく崖の向こうの人間たちと、この人間たちは、何らかの博奕をしているようだった。
怒声や罵声の形に口を開いている人間がそこかしこにいる。声は聞こえない。

俺は近づいて行って、端の方から人間たちを崖の下へと蹴り落としていった。
蹴り落とすというよりも、爪先を座り込んだ人間のケツに差し込み、踵に力を入れて少しだけ持ち上げるだけで、人間は面白いようにひっくり返りコロコロと崖下、口を開けた穴の中へ落っこちていった。
順繰りに落としていくが、隣の人間が落されても気づかない。どの人間も、自分が落されて、ケツが空中に浮かんだまさにその瞬間にようやく気付くありさまだった。
機械的にケツの下に爪先をねじ込み、スナップを利かせて持ち上げ、落とす。
端まで落としきったと思って振り返ってみると、いま蹴り落としたのよりは上のほうの瓦礫の上で、座り込んで博奕にいそしむ新顔が見えた。
少しげんなりするが、さらに視線を上げるとプラプラしていた機関車が耐え切れずエビ反りになって環を描くようにして覆いかぶさってくる。
どちらかに飛び出さなければ、と左右に視線を投げたが、崖も瓦礫もなくなって、列車だけが残っている。
俺は観念して、まっすぐ落ちてくる機関車を見つめた。
プーチンが乗っている時はディーゼル機関車のようだったが、今向かってくるのは蒸気機関車のように見えるのを不思議に思った。

 

 

 

はい。
文章にすると微塵も伝わらなさそうなのがビビる。
こういう不完全な道具でコミュニケーションをとっているのだねホモサピ。
俺の文章力が拙いのを棚に上げていうけどこれはヤバい。
もっと精進せねば。
というか脈絡があると思ってたけど、文章にするとぶつ切りで意味がなかなか通らないな。
無理矢理それっぽくまとめてみたが、その分おもいきり何かがスポイルされている感じ。

頭のなかに残ってる映像はちゃんとストーリー仕立てになってたんだけどなあ。
映像を文章として再構築する腕が欲しい。