この手の話は、みんな経験する(上手く行くにせよ、失敗するにせよ)もんだから気軽に語られるんだよな。
教育子育て絡みなんかと一緒。
みんながみんな、一家言持ってる。
そしてそれは多くの場合、正解でも何でもない。
「お前にとってはそうなんだろう、お前の中ではな」というアレである。
生涯結婚しない「子ども部屋おじさん」が急増 | 恋愛・結婚 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
次に流行らせたいレッテルなんだろうとは思うけど、品がなさすぎる。
2019/08/04 17:57
元記事貼るまでもない内容なんだけど、これ毎度毎度
色んなポジションの人が
「原因は・・・これ!!!」
って百家争鳴して、その有象無象の中でその当時につよつよだった奴らの声に従って、毎年毎年対策予算を割いてはいるんだよね。
そのあげくがご覧の有り様だよ。
そろそろさ、「自分たちはこの問題の根本原因を見誤っている」
ってのをスタートラインに置くことにしないとものすごく拙いんじゃないですかね。
「俺は原因を知っている」
「俺はこれの解決策を知っている」
で決め打ちして対策打って、それで成果はあがりましたか?
人間、もう少し結果に謙虚になりましょうよ。
この記事もそうだけど、巷の流行り廃りの少子化ネタって
問題の解決策よりも
「俺の考えたこの事態を招いた主犯を吊し上げる」
ことが主眼になってて、どうも苦手。
しかも近年、それがエスカレートしていってると思う。
「子供部屋おじさん」とかよくぞ使ったもんだ。
犯人捜しを延々続けたあげくにここに至っているんだと思うけど、それでもなお誰かが悪いことにしないと気が済まないってのはなんだか病的。
結婚しないことが悪い、という価値観もアリだし。
結婚しなくて何が悪い、という価値観もアリだと思うけども。
ひとまず、自分と異なる価値基準に生きる人を貶める、より過激なレッテル貼りに終始するかぎり、先はないと思います。
・・・これで自分は冷静な分析ができている、と思い込んでるのならますます救いがないけど。
半径5mどころか自身の経験と脳内だけで「こうやれば問題解決!(だって俺はそれでうまく行ったから!)」って自信満々で言えちゃう領域がこの手の話だから厄介よね。
で、強い言葉で敵を設定するものだから、元々の自分の価値観が似通った見方をしていると
「そうだ、この見立ては正しい」ってすぐに感化されちゃうので用心したい。
文章書いてカネ貰ってる人には、もうちょっと言葉の選択に慎重さを求めたいけど・・・売れるのは刺激的な言葉のちりばめられた文章なんだろうから、しょうがないのかな?
けど素面じゃなかなか言えない(書けない)と思うんだよな・・・
そういう心性を持つことは悪いことではないけれど、そうであっても言葉は選んでほしいと思った次第。
子供部屋おじさんは結婚・出産の市場に再参入しなくて良い人材、と設定してサンドバッグにして留飲を下げたいだけなのなら、それも一つの見識だとは思うけども
少子化を憂いてそれをどうにかしなければ、もっと婚姻増やさなければ、という体で書かれている文章であれば、こうしたレッテル貼りは相応しくないと考えます。