タイトルに「プ」が何文字含まれているか答えよ。(5点)
ちょっとバズってたけど、これさ、
「てにをは」
をまったく省略しないで読める奴は逆にスゴイよね、って俺は思う。
140字とか100字とかの短文ならまだ「いや拾えよ」って思うけど。
長文になると無理。無理無理カタツムリ。
ちょっと話は変わるけど、じゃあお前ら
これのEMTL、一個も飛ばさずに読んだのかよ? って話。
俺は序盤で*みたいな文中の区切り程度のものとして読み飛ばしまくってたけど。*1
人間、自覚してるよりもずっと雑に文章を読んでるもんだと思う。
その辺の気付きを得るためにも音読は大事だぞ、ってのも分かる。
分かるんだけど、それが出来て当たり前みたいなのがとても引っかかる。
まず一つ。
あなた様は日常的にてにをはの精度をきちんと考えながら文章読んでんの?
二つ。
あなた様は自分で文章書いて、それを音読してスルスル行けるな、って思ってんの?
ホントにそんな時間かけて、文章書いてる?
そこがめっちゃ疑わしいんだよね。まとめられてるテキストの刺々しさから。
俺は、即興文は即興文なりの消費しかされない、と思っていて。
その文章を提示した側が投入した労力と、読み手側の「読み」に投じる労力が著しい非対称にでもならないかぎり、読み手の「読み」をあげつらうのは下品だなって思ってる。
どう読まれるか細部まで意識して書かれた文章が雑に読まれてガッカリ、ってのはプロの文章家とか、素人でも素人なりに長時間かけて書いた文章を誤読された、というのならまだ分かるけど。
それでなくても誤読の生じやすいTwitterみたいなメディアで短文をブツ切りにぶち込んで
「さあこれで俺の言いたいことを読み取れ」
というのはちょっと乱暴すぎやせんかね、と思う。
一連のまとめられたtweetには、そのへんの敬意が欠落してるように感じる。
読み手の読みを論難できるほどの丁寧な文章を心がけてんのかよお前は、というまったく感情的な反発が湧く。オマエの口調が気に入らない、という奴だ。
まあそんな私怨じみたことはさておくとして。
音読に耐えうる文章から「てにをは」をすっ飛ばして読むことは、たしかに読者側の不注意と言えると思うけど
自分の提示してる文章が
・音読に耐えるか
・てにをはの精度はじゅうぶんか
を省みたうえで読み手にケチをつけるのでない限り、この手の読み手の責を論じるのは筋悪だよな、と思った次第。
すくなくとも、俺は俺の文章がそこまで思っていることをガッツリ伝えられるほどに練られた良い文章だとは思ってないので。
なーちゃんコイツ今煽った!!! みたいにイラついても
「奴の読みが間違ってる」って即断するよりも、まずは
「俺の書き方がクソだったのでは」って自省するようにしておいた方が色んな面倒からは身を守ることができるかな、と考えております。
いずれ「どんなに言葉を尽くしても通じない、こいつの読みはおかしい」という徒労を感じることもあるかもしれないけどね。
まだそこまでじゃないや。今のところ。
*1:おかげで最後のネタバレの時にめっちゃビックリ。