地味に根深い。
ヤバみが満ち溢れてるけど、これに需要があるという現実がきつい。
そう来たかー、という感じ。
日立キャピタルの広報担当者は「顧客からヒアリングを重ねる中で、金融機関や自治体では、契約時に膨大な書類に角印を押す必要があり、作業が夜中までかかることもあると聞いている。今回のサービスによって負担を軽減したい」と話している。
※ 強調部分は引用者によるもの
電子署名とかにしてIT化すればいいんじゃね、という意識が働かないのは、きっとそこが終点になってるから。
ぜんぶ同じ土俵に乗っけて、連携の起点というか、接点として他とつなぎやすくするといろいろ便利になるじゃないか、というのにならない。
繋ぎやすくしてなんかメリットあんの? てところであまり具体的な「これが凄い便利」というのが思い浮かびにくいところが、自分としてもアレなんだけども。
この辺の自分の「電子化でやれること」とかにぜんぜんセンスがないな、と気付かされたのは、この記事がまさにタイムリー。
ちょうど、コンビニで住民票とって「やれやれ役所に行かなくて済んだ」っておもってたからな。この程度でも「まあ便利!」って思ってしまう程度には鈍い。
今までの苦労が若干緩和しただけでも「えらい進歩やね!!」って思ってしまう。
その先にある「全部手元(PC.スマホ)でできるだろバカじゃねえの?」までいかない。
冒頭の記事も、目の前の大量の書類を捌く、という事にフォーカスしすぎてて
「そこから解放されるなんて、ステキ!!!」
ってなったんだと思う。
「いや、そういうの全部取っ払える方法って既にありますやん。カネかかるけど」
って正論は、ゼニの問題とか、電子化移行を関係各位にお願いしなければいけないクッソ面倒くささとかに吹っ飛ばされる。*1
土壌として「ちょっと便利になったら嬉しいな」までが大衆の想像の及ぶ範囲だというのがまずあって、そこを上手く突いたんじゃないのかな、と思います。
月額リースというのも、ぶち込むゼニの額が小さくってさらにお得感マシマシ。
ふわっとした想像しかできないから、大金ぶち込んでガラッと変えるのには尻込みするけど、想像の及ぶせせこましい範囲でちょっとリーズナブルだったら、まあ変化を受け容れんこともないよ、というのはまことに実感にも即していて、それだけに
「本当にしょうもない話だなぁ」
と思いつつも、全面的にバカにする気持ちにはなれないニュース。
本邦って、上の思考も硬直化してるだろうけど、下もさほど柔軟ってわけでもない、ってのが実態なんだろうな、などと思った次第。*2