投下から71年目なわけだが、シンゴジ見たからというわけでもない・・・と思うが不意に思い出してた。
あの時救護された人たちのなかには死に際に
「やっつけてください」やら
「仇をとってください」やら言って息を引き取った方も居るんよな・・・
一般にありゃ天災やで、俺たちは被害者なんやで、ってなるのは分かる。
途方もない破壊見せつけられたらそういう風に心が萎えるだろうなってのは想像がつく。
どうしようもなかったんや、って。
ただ無慈悲な暴力の塊みたいなブツに対峙して「仕方がない」って引き下がるんじゃなくてしぶとく抵抗し続けた蘭堂たち見て、こういう道もアリやったんかなぁ、とぼんやり思った。
ちょっと昔の村上ドラゴンみたいな発想でアレだけども、諦め切れんまま死んじゃった人たちの思いを引き受けるのが、敗戦後にもうちょっと居ても良かったんちゃうんかなあ、とふわふわ思った。
じっさいそんなふうに「やられたんだからリベンジせんとアカンやな」「帝国臣民として仇は果たす」「アメリカいつか泣かす」みたいに出来るような状況ではとてもとても有り得ないのは分かってるけれども、そういうのを深く腹に抱えて死者に応えるってな生き方する道もごくごく一部にはあっても良かったんではないかと。
鎮魂一辺倒だけども、恨みつらみ残していった人の気持ちもどっかで弔われないと拙いよな、そんな風に感じました。