afurikamaimaiのブログ

テキスト打ちのリハビリのはずだったが、今は路頭に迷ってる

ヒトリノ夜

台風も大きな被害もなく通過して雲は多いけど晴れ間もある夜。
満月だろうか、とても月が綺麗。

夕方は蝉がいっぱい鳴いていたけど、この時間は気の早い鈴虫が鳴いてる。
季節はずれのセミも気になるんだけど、この季節を先取りしてる昆虫たちって、いったいどれくらいの割合で、自分の種の保存に成功するんだろう?
スタートダッシュが早いことでライバルが少ないというのもあると思うんだけど、そもそもその時期にメスって活動はじめてるのかよ、っていう疑問が湧く。
鈴虫の寿命は知りませんけど、春先のセミってひょっとしたら悲惨なんじゃないかしら?
7年間土の中でもぐって生きてきて、先行者利益をまるごとゲットでハーレムだぜ!!! って一匹で散々鳴き散らかすんだけど、肝心のそれを聞いてるメスが居なかったりしたら・・・
地上ではわずか1週間の命なのに、その命がけの叫びを受け止めてくれる相手が一匹も居らんわけですよ。
「おっ、アイツええ声で鳴いてるんじゃないの?」とか
「あんなんハナシにならんわ、ダサ坊やん?」ってメスたちに品定めされることもなく、魂の叫びは虚空に消えていくわけですね。一週間で。
せいぜい暇な人間が「まだ5月なのにセミ鳴いてんぞおい」って気にするくらいか。
切ない。
こんな切ない話はないのではないか。

翻って鈴虫の場合。
寿命知らんけど、セミの場合はまだ五月蝿い

(蝉なのに「蝿」ってちょっと可笑しいですね)ぶん、届かない物悲しさがちょっと薄れる感じがするけど、鈴虫の音色って綺麗なんで
「これ聞いてるメス居ないんだよな・・・」ってなると侘しさがさらに募る感じがする。

時代を先取りするのはいいことだろうが
先取りしすぎるとただの孤独死になるからタイミングってきっと大事だよな、って思った夜。