たぶんそういうこと。

世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方 ハーバード、Google、Facebookが取りくむマインドフルネス入門
- 作者: 荻野淳也,木蔵シャフェ君子,吉田典生
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
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おととい「集中力が続かずふらついている自分にびっくり~ 」みたいなことを書いた。
さっそく暇に空かせて適当な本を借りてきた。こういう時図書館は本当に便利だな・・・買ってから後悔するダメージを局減できる。
てかタイトルに飛びついてちょっと立ち読みしてからすぐに買う癖をどうにかするべきなんだろう。
今回の本はまあ悪くはないんだろうけど、瞑想とかマインドフルネスの話でした。
面白そうだな、とは思います。ちょっと試してもみました。
けど雑念が次々に湧いて「呼吸に注意を引き戻す」という試みは失敗の連続で憂鬱になったのでヤメ。もうちょっと涼しくなってから試してみる。
そんなことよりもずっと興味深かったのはP.045
「人の考えることの95%程度は毎日同じことの繰り返し」
(アメリカの精神科医ダニエル・エイメンの言葉)
という話。どこまで実証された話なのか分らないけど、多すぎないかこれ?? という疑問がいっしゅんだけ湧いたけど、割と納得の数字です。自己の経験に照らし合わせると。
しかし95%とは。残りのたった5%ぽっちしか「その日なり」の思考がないってことだから、「毎日おんなじことの繰り返しだな」って思ってもこれは仕方ないです。
本書によればそれは「自動操縦モード」というのだそうで、
よくわからないところへ踏み出す事を避け、慣れ親しんだ方法を惰性で選び、何とかしようともがき続ける―――
ということなのらしい。うん、言葉のナイフが尖ってる。実に吾に刺さる。
ルーチンに陥ってるとは思っていたが、ここまで言われるか。
脳の傾向として否定できないものらしいけど、それを改善する方法として本書が提案しているのが「マインドフルネス」・・・という流れで構成されているのですが。
マインドフルネスやってみて上手く行かなくても自己評価しちゃダメだぞ、というアドバイスも書かれてるけど、なかなか難しい。
一つの事を終わった後「良かったか悪かったか」って確かめるのもほぼルーチンとして固まってるところがあるので、それを克服するのも大変そう。
困ったねぇ。
もうちょっと手っ取り早く集中力高める方法ないかな。
「筋トレみたいなもんで継続が大事だぞ」って言われてももっと即効性の奴、ドーピングみたいな奴が欲しい!! ってのはさすがにワガママですかね。
読んでいて実践は難しそうだな、と感じたけれども深呼吸した時はたしかにちょっと気分が晴れたので、よい面だけに意識を向けてなるべく習慣に取り入れるようにしたいです。
あと「マルチタスクしてると徹夜明けの惚けた脳味噌になる」というのも実感として納得なので、なるべくこれも回避できるように過ごし方を改善していきたい。
終盤のマインドフルなコミュとか、マインドフルなビジネスリーダーは会社の利益と公益と合致させた聖人ですよ、って話ははっきり言って腑に落ちない(田舎の土着商店のロジぶっ潰して進出して利益が出なけりゃ逃げ出すウォルマートが称揚されてるとか)けど、おおむね面白い本だと思いました。