afurikamaimaiのブログ

テキスト打ちのリハビリのはずだったが、今は路頭に迷ってる

誰が言うかで意味は変わる。

 いやほんとに。

言葉そのものが名言なんではなく、それを吐いた人のステージ込み込みで評価されるもの。

この記事がとても面白かった。その開発譚は印象的だけど、いつのまにか

ソニーの開発責任者のフレーズからAppleの創業者のエピソードへ~~って話。

 

www.netlorechase.net

これなんかはまあ・・・知ったかしてドヤ顔して終了ぐらいで終わると思うんでそこまで害はないのかなって思うんだけど(実際にハンディカム開発した人としては面白くないんじゃないかな、とは思うけど、Appleの中の人も「それソニーだよ(ウォークマンではなかったが)」って訂正してるからそこはまだ救いがあるしなぁ)。

 

 

これはマジでダメ。

福祉事業者が障害者の可能性を限定している現状を知ってほしい~日本財団 竹村利道インタビュー~ (1/2)

インタビュアーの程度が低いんだろうが、ホントに「即日、一般企業で就労可能」が3割も居るのか、その根拠に突っ込めよ。雑な数字で先入観産んで次は違う偏見が出来るだけってクソスパイラルになるだろ。

2017/10/26 06:48

 

北:月額1万5000円で働いている30万人の中には、やり方さえ工夫すれば、福祉事業所ではなく一般的な事業所で働ける人たちもいるわけですよね。竹村さんの体感では、どのくらいいるんでしょうか。

竹:福祉事業所で働く障害者のうち、3割は「明日にでも一般企業で就職できるんじゃないか」という人たちです。残りの人のうち3割は、手前味噌ですが、僕が高知県でやっている事業所にきてくれたら、明日からでも最低賃金を払いますよという人たちだと思います。

いやいやいや。

インタビュアーが雑なのがまずダメだろ。

どんだけ対象広げてんだよ。

「体感としては」ってなんだよ?

 

そして答えるほうも答えるほうだ。

こういうときにやたらと言葉がフカシ気味にでかくなるのは一体なんでなのか。

 

これさ。

「竹村さんのNPOの実績としてはどんな感じ?」

「一般企業で就労させたのが3割居るよ、後しばらくウチで訓練したらもう3割も最低賃金ラインだけど一般企業に就労斡旋できたね。けっこうやれる(ドヤァ」

 

なら分かるよ。

違うでしょ。

その福祉事業所の30万人全部見た上で「3割いけるよ」っつってるわけじゃないでしょ。

それともなにか?

統計的に優位なデータとして必要な母数はサンプリングしてあるよ。

その上での数字だよ。

ってか?

んなわけないよね、「体感的に」って言い訳に便利な言質をガッツリ貰ってるわけだから、なんだっていえるよね。

 

これ

さんざん自賛して持ち上げた挙げ句に

※個人の感想です

やってるみたいなクソい広告によくある奴だ・・・ってPR記事でしたね。

なるほどしょうもない話になるわけだ。

それでも多少なりと良識のある人間ならば、引っかかるはずだろうに。

 

なんでこういう当事者dis方向に行くのかなぁ。

その方が支持してくれる人には受けがいい、美味しいってことなんかね。

 

参考記事。

「障害者の可能性」と「甘えるな」の奇妙な両立 - 泣きやむまで 泣くといい

この記事は福祉の「意識高い系(自分で実際には支援やってない奴)」にはとても受けがよさそう。「障害者のリアルな可能性を生かせてないのは支援者が悪い」って不満の犯人探しの言説の時点で既にげんなりだが。

2017/10/26 07:23

 

上記の日本財団竹村の主張はたしかに首肯せざるを得ない側面があるけれども・・・という福祉事業所なりの問題点を分かりやすく例示してくれてるので一読の価値アリです。

なんというか、そこが最後の一線、っぽいんですよね、リアルな福祉事業所って。

もろもろ含めて問題多々あるにせよ、ここが崩れちゃいけないという。

そこを突き放すような言い方するのって誰に向けてるんだ、って。

 

厳しく迫るんならさ、もう少し数字は丁寧に扱おう。

実績値を示すのでもいいし。

統計を示すのでもいいし。

とにかく「もっとやれる人が居る」「3割は働ける」ってふわっと言及するのは

日本財団

やら

NPO法人「ワークスみらい高知」

やら

そういう影響力の高そうな肩書きぶら下げてる人間がやっていいことじゃないし、そこを突っ込めないインタビュアーはジャーナリストでもなんでもない。

 

・・・ちょっと想像してみよう。

クズみたいな意識高い系が

日本財団、「はたらくNIPPON!計画」では3割の障害者が一般企業で働けるといっている!!

障害者を労働搾取している福祉事業所に税金投入するのはおかしい!!

削減すべき!!

とか言い出した未来のことを。

 

さて。

3割は今からでも一般企業に就労可能、って話だったね。

で、その3割を受け止める体制の整ってる企業サマ、というのはいったいどれだけあるのかな?

意識高い系の属する企業が果たして「一般企業で就職できる」障害者をホントに雇用するかな?

そして

意識高い系は自分がその障害者と机を並べてお仕事することが出来るかな?

 

「俺には偏見がないぜ!!」

「OK,オマエがそう思い込んでるのは分かったよボケ」

 

ってベタな展開が待っててもぜんぜん驚かないけど。

 

 

誰かのせいにすりゃそりゃ楽でしょう。

福祉事業所を営む一個人として、他の事業所のダレた感じをぶん殴りたい、という感情が湧くのもOKです。人間ですし、どうもそれやってもいいくらいの実績はあるみたいだし。

 

ただそれを妙なブランド看板下げてさも一般意思でござい、みたいな感じで

「みなさん! 福祉事業所は税金泥棒ですよ!!」

みたいな犯人仕立て上げるのは筋悪でしょ。

あちらを立てればこちらが立たず、でどうにも四苦八苦だ、ってのがいい所でしょ。

 

もしもこの言説信じて福祉事業所ぶっ叩いて、竹村の言うとおり

3割の「一般企業で働ける障害者」が現れたとしてだ、それを引き受ける度量と知見が、「福祉事業所は税金泥棒」と喚いた我々の側にあるのかね?

現状の手帳持ってる人の扱いを見るかぎり、ケツ拭きのたらい回しで「俺のところにはくんなよ」ってなりそうな予感。

吾はちょっと・・・いやかなり自信がない。自分事として引き受けることに対してためらいがある。意識高い系の皆さんはその辺自問してからいろいろ吐いたほうがいいと思う。

 

問題を矮小化してはいけない。

ワルモノが一人居て、そいつを叩けばすっきりなんてもんはない。

意識そのものを変えないかぎり、無くなるはずのない問題だよ・・・

 

・・・とここまで書いて、どっかで読んだ

 

「24時間TVがバカ受けするのは1日だけああやってチャリティすれば

 常に障害者の事を意識しなくて済むお手軽感のおかげ」

「いいことしたなぁ! ってスッキリして後の364日は見ないフリできるからね」

 

っての思い出したわ。

24時間TV、啓蒙の価値はある、って擁護されること多いけど、啓蒙されて日常に障害者を受け入れようとする動きは凄まじく緩慢で、そんな変わらない社会を指弾するのではなく、現に障害者と向き合ってる人たちを攻撃するような言説が受ける現状。

しかもその言説が「現に障害者と向き合ってる人」から出るってのはなんというか・・・ホントどうしようもないと思う。

 

まとまらずに終わるけど、吾も社会も、ちょっとどうかしてるよ。