久々に一気読み。

アサギロ?浅葱狼?(15) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: ヒラマツ・ミノル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: Kindle版
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展開がけっこう遅いんだけど、最近オチがついた佐々木愛次郎(と松原忠司) 佐伯又三郎の話はかなり好き。松原氏はあんまり光の当たるおじさんじゃないし影が薄いんだけど・・・この漫画でも影は薄かったけど、いい所を全部持っていったのでヨシ。
てか松原・愛次郎の入隊~失踪エピソードはけっこう尺使ってたんだなって読み返してちょっと意外でした。この二人でここまで書いてる新撰組モノは初めて読んだかも(そんなにたくさん読んでるわけじゃないですけど)。
連載の方はようやく松平容保や孝明帝が本格的に絡んできたくらいなので、一体これからどれだけかかるの? という不安はあるけどこれからも末永く連載続けて欲しいです。あとこのところの連載では沖田がちょっと活躍してて嬉しい。
連載を追っかけているとかったるいなぁ、という感じもするんだけど、ときどき思い出して単行本をまとめて読むとあらためて面白いんですよね。
1巻のまだスレてない頃の沖田も読み返すと又なかなか味わい深い。
業物渡されてついうっかり首落としちゃうとか、兄弟子・近藤とのつながりの深さとか・・・(絆って言っちゃうと何だか諸々大事なものがこぼれそうな気がする)。
あの二人の関係性に対しての言及は序盤のエピソードがいちばん強烈だったけど、また沖田と近藤に焦点当てた話が読んでみたいですね。
ヒラマツ氏の沖田はイケメンじゃないけど特にダメな感じが強調されてたのは藤堂平助絡みの時のエピソード。藤堂を弄る時のダメな方向に生き生きとした沖田は新鮮でした(藤堂の覚醒も良かったけど)。
登場人物が増えるともっと深く掘り下げてほしかった組み合わせも途中で切り上げる感じになるのはちょっと残念な気もする。斉藤と沖田はまだスポット当たってるほうで永倉さんとか山南さんはここのところ影が薄くてもどかしい。
全員同じくらいの深さで描いてたらいくら巻を重ねても先に進まないってのもわかるんだけど、もうちょっと読みたい欲が湧きます。
けど、そんななかで終始一貫して存在感が圧倒的な芹沢鴨。
出番そのもので見ると、読み返してみるとそこまで突出して多くはないんですよね。ただ要所要所で存在感が溢れてる。これぞ無法者って感じ。
芹沢もいずれ退場するんだけど、ひょっとしたら芹沢退場のエピソードがクライマックスになったりするのかな・・・ってちょっと前は想像してました。
けどなんか最近の連載の流れだと思ったよりも容保氏はじめ会津勢がガッツリ話に絡んでくるようで、芹沢退場後も期待してよさそう。
いや容保氏に芹沢ほどの存在感はちょっと難しいか・・・? いろいろ気になりますね。
また一年くらいしたら一気読みしてみたいと思います。
河上彦斎絡みはケリがついてるといいな・・・。