afurikamaimaiのブログ

テキスト打ちのリハビリのはずだったが、今は路頭に迷ってる

くもとちゅうりっぷ

珍しい映画をやっていたので見てきました。

 

 

 

デジタル修復版じゃなくて、戦後復刻した最初のフィルムみたいで、上映前に見苦しいところ、聞き苦しいところがありますよ、って予め注意されたうえで、見ました。

なるほどちょっとどうかって思うところがいくつかありましたね。

フィルムの明るさがシーンごとにチラホラ変わるんですよ。これデジタル修復版でもそのままなのかな? 音が飛んだり動きが飛んだりするよりもそっちの方がずっと気になった。戦中でフィルムが欠乏していたから・・・という事なのだろうか?

どっちにせよ少し見辛くてきつかったです。

 

くもとちゅうりっぷはそれでも話が短いので、そこまでストレスはないです。

ミノムシがかわいい。あれは今でも通用しそうなデザインだと思いました。

海の神兵もそうだけど、全体的に古いディズニーアニメの焼き直しを日本でやったらこうなる、みたいな動きや演出です。長い事見てるとちょっとくどい感じがします。

 

尺の長さは「海の神兵」の方がずっと長いのですが、これはあまり面白くないですね。

歴史的なアニメーションなんだよって分かってても、話のつくりがなんだか安っぽい。中盤に登場する、異民族を表すであろう多種多様な動物たちの扱いが実にプロパガンダ。建築土木のところはちょっと面白かったけど、あいうえお教えるよ、の下りはなくても良かったんじゃないですかという雰囲気。にも拘らずかなりの長い尺で歌い煽っているのであれは割とキモの部分だったのかもしれません。

 

しかし敗戦の年に公開したというのを聞くとなんだか不思議な気がします。

敗戦の年はもう日本全体が1年中真っ暗闇だったようなイメージが拭えないので、ごく一部の都市だけ公開だったという話でも、敗戦の年でもまだ映画を楽しむような余裕があったんだな、というのは意外で落ち着かない感じです。

この世界の片隅に」でも兵隊さんが街に溢れて映画館もずいぶんと混み合っていたみたいだけど、あれは1944年末くらいの出来事だったように見えるし、漠然と年明けた途端に崖から転げ落ちるように状況が悪化したのかなと思ってました。

空襲が本格化したのが1945年というのが印象が強すぎるからかしら? じわじわと生活は苦しくなってたけど空襲によって突然日常が断ち切られるまでは、映画を見るくらいの余裕はあったんだというのは落差が激しすぎて頭で分かってても上手く消化しきれない感じです。

これ公開した頃にはそろそろ日本のあちこちが炎上してたんだな、と言うのが同時平行して起こっていたという事態がどうにも想像しにくいというか。

 

くもとちゅうりっぷ は短いですしすぐに見終わるので、暇なときにおススメです。

海の神兵 はそういうアニメもあるんだなという興味の向いた方はどうぞ。

一部youtubeにもあるみたいなので、それを見てから判断してみるといいとおもいます。