先週の英国のEU離脱からこっち、ニュースはほとんどそればっかですね。
よっぽど大ごとなんだろうな、って思うのだけど双方気になるのが
相手はイズムに染まってる → 相手が間違ってる、だから話し合う必要はない!
みたいな行き方がめちゃくちゃ元気なこと。
残留派の人たちは向こうに回した離脱派の人を「ポピュリズム」とか「レイシズム」とか「エゴイズム高齢者」みたいな事を言ってなじってるみたいだし
離脱派の人たちも同じような格好で「強欲なネオリベラリズム」「グローバリズム」みたいに残留派を攻撃してるし。
まあお互いのイズムが気に入らないってのは分かりますよ。
けど相手に「お前はポピュリスト(グローバリスト)だ!!」みたいにレッテル付けした後の活動がちょっとお粗末杉やしないですか。
「奴は○○リストだから、無視してOK牧場」
「○○リストの言ってることは嘘っぱちなんで騙されちゃダメですよ!」
「つまるところ○○リストはバカ」
みたいな話の進め方。
本邦の報道ではそういうところばかりが抽出されてるのかもしれないけど、仲間増やしたいんですよね?
「○○リストは無視してOK」じゃ説得にもなってないし
「奴は○○リストだから信じられない」ってそれじゃあそれ言ってるあなたの信用はどこで担保されるのよ?
あと「○○リストはバカ」って物言いをしてるお前がバカでないという証明はどの辺にあるのかと。
ああいう話の進め方で仲間増えると本気で思ってるんだろうか?
それよりはむしろ、中立っぽく見えた人に支持するように話し始めたところ
ちょっとした利害対立があっただけで
「あいつは敵リスト、こいつは味方リスト」みたいにあっさり篩にかけて
レッテル張りしてそっから先はお互いノータッチor指弾するみたいな格好でしか
コミュニケーションとれてないっぽいのがすごくまずく見えるのですが。
両方とも、もうちょっと利害対立してる相手の言い分に耳を傾ける余裕はなかったのかしらん?
○○イズムにも濃淡があって、限りなく無色に近い○○リストを掘り起こして味方に引き込もう、みたいな鷹揚な構え方。
本邦のライトレフト見ててもこういうぶった切りって流行ってるみたいだけど
あんまり好みじゃないかな・・・
ノンポリの居心地が良くてそこにとどまってる人にイズム嗾けて
乗っかってきたら味方リスト、反発したら敵リスト、っていう話し方は友達減らす気がします。