近頃、特徴のある雀を見かけるようになった。
たまに居るスマートでよく飛びそうなヤツみたくシュッとしてるわけではないのだが、後頭部の丸みが乏しく、なんか絶壁みたいにカクッと背中に繋がってる。
鳩っぽい首のあるやつに似たフォルムで、首がなくてそのまま背中にちっさい丸がくっついてるように見えるスタンダード雀とは一線を画するような形。
家の周りでだけ棲息する珍しい形の個体かと思っていたが、何のことはない、注意深くみてみればけっこうあちこちで見かける。
意識して見はじめると見えない世界が見えてくる。
だからといってそれは今まで存在しなかったわけでもなく、これまでにもずっと存在してたわけで、単に知らなかっただけ。
要はそれだけのことなのだが、これが商売になるとなんともモンヤリした気分になります。
新成分配合とか、○○(固有名詞)含有とかいう売り文句の奴とかね。
それホントに「配合」したの?っていう疑問が湧くんだ。
それホントに今まで「含有」してなかったの? って疑問が湧くんだ。
今までも製品にその成分は入ってたけど、新たに成分を分析する時に、スケールを取り替えたり検査方法を変更した結果として
「これまでスルーしてたブツが繊細になったセンサーに引っかかったやで」
「今までとはちがう着眼点でみたら、こういうのも入ってたやで」
くらいのモンで、別に騒ぐほどのモンじゃないんじゃねえの、って。
昼間暑すぎて呑んだ富士山のバナジウム水で疑問になったんですよね。
あとさっき夕食の材料買出しに行って見つけたコーヒーのスチールボトルみたいなヤツに入って売られてた水素水見て気になったの。
バナジウム含有水を汲み上げるためだけに、この水売ってる会社は新規投資で水汲み上げる工場なり設備なりを新設したのかなぁ?
ひょっとして今までの設備で汲み上げてた富士山水を再検査したら
「おっバナジウムはいっとるやんけ! 宣伝したろ!!!」
ってなっただけなんじゃないかなぁ?
水素を含有してるこのスチールボトル。
水素を含有してる・・・という主張は百歩くらい譲ってそのまま信じるにしても
普通だったらスイスイ抜ける水素をどうやって封入してお届けできるというこのスチールボトルはコーヒー用とかのありふれたヤツとはきっと別物なんだろうな、おいくら万円くらい開発にお金かかったんやろうか?
って。
知らない人間を啓蒙して
「どや! すごいやろ!!!!」
ってのはまあアリなのかもしれない。
しかしあんまり大々的にやられると胡散臭さが有頂天だなって思いました。
これもまた知らないが故の偏見でしょうね。