ブコメした後に、 ちょっと考えなおした。
考えなおさざるをえない出来事があった。
シスヘテロ男は(男も?)男が嫌いだから、女にしか救えない
- [マジかよ]
- [だめかも分らんね]
とりあえず、性別無関係に自分で自分のご機嫌をとれない奴は大人面しないでね。自己認識として、無謬の弱者サマに逃げ込むのは勝手だが、それに周囲が付き合う道理は微塵もないよ。
2019/06/19 23:35
突き放した言い方になったんだけども。
ここでもし、自分で自分のご機嫌をとるための作法なりルーチンなりが「男性の枠からはみ出るものであったらどうなるんだろ?」と、思い直した。
たとえばの話。
(上手く喩えられるかどうかは自信がないが、敢えて)
オッさんが猫が好きで、猫を愛でることで自分のご機嫌をとるルーチンを獲得していたとして。
オッさんが一人、猫カフェなどに出かけるのは、ややハードルが高い気がする。
もっとハードルの高い
「それオッサンの選ぶ趣味じゃないだろ!?」
というものも幾つもあるだろう。
増田のいう「女にしか救えない」というのはホームラン級に馬鹿なんだろうな、と思うけども、一歩ひいて
「性役割や棲み分けを考えた時に、オッさんが選ぶべきではない嗜好」
というものを
「オッさんがそれ選んでも、構わんやで」
って受容できるのは、やっぱり女性の方なのかもしれないな、と。
オッさんは同好の志どうしであれば、群れることで自らを肯定することが出来ることもあるけど、自分以外のオッさんや男性による
「(自分の持っているそれとは異なる)男性性からずれた嗜好」
については、割と辛辣にマウンティングしかける傾向はある・・・と思う。
ホントは、ここでオッさんは
「うっせーバカ、俺は猫が好きなんや」
って女性で満員状態の猫カフェにも一人乗り込み看板猫を自分の膝に独占して周囲の視線を無視してニヤニヤするくらいのメンタルを持つべきなんだろうけども。
そこまで強く自分を肯定できるほどの強さがないので、せめて女性には受容して欲しい、って思ったりするんではないかなぁ、と。
甘ったれた話だとは思うが、オッさんとしての経験上、この手の「男らしさ」や「年相応」っていう枷はかなりキツい。オッさんが発揮する、己の常識と信じて疑わないところ、「らしさ」からずれたところへの攻撃性はなかなかしんどいものがある。
女性のほうがそういうのの万倍も酷い攻撃性、枠に嵌められるしんどさに晒され続けてきたんや! ってのはまったくもってその通りなのだろうけど。
「らしさ」からずれてるオッさんはオッさんで、しんどいもの抱えてるんじゃないかなと。俺も含めて。
増田が書いてる文章からだいぶ飛躍した。
飛躍したが、増田が「救うのは女しかいない」などと書くのは
男性としての性役割、らしさをまったく無自覚に自己そのものとして振舞える男性とは分かり合えないけど
性役割、らしさの枷に囚われ戦ってきた女性であれば、幾ばくか苦痛の共有が出来るというふうな認識があるんではないかなあ、と思いました。
増田に尋ねたら「そうじゃない」って言われそうだけど。
男の方に突っかかっていっても跳ね返されるのが分かってるから
(男らしく振舞うことに苦労のない男とは話が通じないから)
外から要求される「らしく振舞う」ことへの抵抗を表明してる女性のほうが話が通じる、と思ってるんではないかな、と読み返して思った次第。
まあ・・・オッさんが下から目線で
「いかにも男性らしく振舞っている」強者だと見做している男性だって、内心では「らしく振舞う」という枷に囚われて苦労してるのかもしれないけどね。
増田の主張は字面だけ見るとなかなか酷いな、という印象は変わらないけど。
あんな書きっぷりだけど、話の通じる相手としてすごく女性に対して期待感を抱いているのは感じます。
弱者側と見做される男性であればあるほど、リアルでもネッツでも横行する「隙あらばマウンティング」に翻弄されて消耗した経験がこびりついてるので、男には期待できないというのを身に染みて感じているんではないかと。
※ある程度自分の経験にも基づく。
相手が男じゃなければ、そうじゃないコミュニケーションが確立出来るんではないか、って期待してしまうんだよね・・・きっと。
もっとも、その時に増田のような形で接触しても上手くいくわけないんだけども。
増田も増田で、弱者なりに弱みを見せずになんとか上位に立たんとするふうなコミュニケーションを血肉化してる風味がして残念である。
あるいは自分のように弱者側に立ってなお、男性であるかぎりそういう振る舞いをするものと観念しているからこそ、男性への期待を捨て女性に過度にのりかかろうとしているのかな、などとも思う。
まあそれはさておき。
増田のようなオッさんは積極的に救わなくても構わないです。
構わないですが、らしくないオッさんを見かけた時に
「オッさん、男性らしくねーぞ」
「オッさん、気持ち悪いぞ」
って追い込むような視線を向けずにスルーしてくれるだけでもだいぶ救われる気がするので、できればよろしくお願いします。*1
ついうっかり帰り道でぐうぜん道行が一緒になった猫に話しかけていたからといってオッさんは危害を加えるようなオッさんじゃないんです・・・。
疲れていただけなんです・・・!
なんとなく「にゃお」って声掛けたら返事したサビ野郎が悪いんです・・・!!
・・・けど客観的に見たらたしかに怖いよね。怯えて遠巻きにするのもわかる。
今度から気をつけます。
*1:男性・オッさん相手にはこういうふうに懇願する気持ちにはならんのよな。 どうせ言うだけムダだろ、って気持ちのほうが先に立つ。あるいは釈明を逆手にとってマウントしかけてくるか。
こういうところが甘えてるんだろうな、というのは自覚しつつ、それでも懇願したくなるから不思議。甘えなんで無視してくれていいです。