afurikamaimaiのブログ

この道は行き止まりだ。引き返せないよ。

図書館は何のためにある?

だらだらネットサーフィンしてたらこんな記事を見た。

どうでもいいがサーフィンという言い方は割とリアルのサーフィンに失礼な気がする。

 

dot.asahi.com

 

これは炎上しそうだなぁ、って思ってたらバッチリ炎上してました。

作家としての背景とか知らなかったので、とても興味深く読ませていただいた勉強になったブログがこちら。

 

gattolibero.hatenablog.com

 

非常に面白いです。お奨め。

そういう出自があったらそれは燃えるよね、という納得感とか説得力が溢れてる。

 

 

んで、「前にもなんかこんな燃え方したよなぁ」ってググってたら、それとはまた別系統の図書館ネタに行き着く。

 

togetter.com

 

図書館の仕入れって貸出し実績とリンクしてたのかよ・・・この年までそんなこと知らなかったぞ。それでごく偏った人の新刊がたくさん入るのか。

まあ肌感覚としては、その新刊次から次へと貸し出されていってるので、棚の一角が特定の作家の一タイトルだけで埋め尽くされている、というのは見ないんだけどね。

きっと表に出てないだけで、閉架書庫にはずらっと壮観な感じで数年前のベストセラーが並んでる・・・とかなんだろうなあ。

PCとかの図書館蔵書検索サービスで人気作を検索すると、貸出し稼働中の新刊在庫が100冊あるよ、とかままある。

これがブームが去ったら一気に奥に引っ込むわけだから、奥の閉架書庫の占有率もすごいことになってそうです。多すぎるので何冊か残して貸出し廃止して処分、とかなったらそれはそれで無残な感じもするが・・・古すぎるベストセラーとかはやってるのかしら?

 

ちょっと脱線したけど、図書館のいいところって何だろう?

 

と考えてすぐに思いついたのが「古い本が置いてる」だった。

大型書店とかもあるけどさ、ちょっと古い本で読んでみたいな、ってなると

「ハハッ、在庫ナイッス」

ザラ。滅茶苦茶ザラ。

3年前に新刊として出された本を読みたいなぁ、と思ったときに「書店行ってみよう」という選択肢はゼロですね、ゼロ。

 

Amazon

 

電子書籍ならそれでいいかもしんないけど(持ってないけど)

出てなかったらけっきょく書店で取り寄せてもらうよりちょびっと早いってだけで

「今読みたい」という需要には全く応えてないよね、って。

 

そういう風に考えると「読みたくなった古い本を(だいたい)読める」図書館って本当に有り難いんですよ。

 

たとえば

うっかり興味が出てきた作家とかが居るじゃないですか。

先日の吾の例で言うと、今日泊亜蘭とか。

故人で新刊ないし、書店は選択肢として論外ですよね。

これが図書館行けば置いてるんですよ。

気が向いたらすぐに読める。

新刊書店は最近は立ち読み禁止のチェーンもあるそうなので、いまいちピンと来ないかもしれませんが、自分でチラッとでも読んで「面白そうだな」って思わないと買おうという気になれないんですよ。

その昔、ラノベけっこう読んでた時代にも表紙買いとかして騙された経験もいっぱいいっぱいあるし、「あのカネで何が出来たか」って後悔したことも一度や二度ではないし。

買って損した、と思わないためにも、さわりだけでも読んでみたい。

その対象になる本がマイナー作家だったり、5年も前の古い刊行だったりしたら?

読みたいという需要を満たしてくれるのは、今は図書館だけなんだなぁ。

 

 

書店とか本を書いてる人の事情も判らなくはない。

図書館の問題も滅茶苦茶大きいんだろうな、とは思う。

 

けどね。

書店って、実質新刊しかないよね。

半年前に刊行された本でも少しでもマイナーな作家だったりしたら「ひょっとしたらないかもなぁ」って思いながら探しに行かなきゃいけないってちょっと異常だと自分で思ったりしないの?

書店の中の人。

自分が出不精なのも大きいと思うけど、こういう空振りってホント腹立つんですよ。

 

アレか。

情強は新刊発行されたその瞬間には情報をキャッチして即座に買いに走るから、発刊からしばらく経って「おっ出とるやん」ってようやく気付くような情弱は客じゃないってか。それはそれで合理的やね。

3年前のマイナー作家の新刊常備してたらバックヤード死ぬよね。

 

とはいえ。

図書館も図書館でさ、エンタメの新刊をバカ買いして大量に貸出しばら撒くってのはどうかと思うよ。

 

アレか。

「なんで○○センセイ(好きな作家の名前を入れよう)の新刊ないの?」

「どこが運営してるの? 役所にチクッてやる!! 指定管理者解除させてやる!!」

みたいなステキなクレーマーが湧くのが怖くて客の嗜好に合わせなきゃいけないってか。それはそれで仕方ないやね。

クレーマーの言い分真に受けた役所に契約切られるのは、理不尽でイヤだもんね。

 

何らかの棲み分けが必要だと思うし、出来ないこともないと思うんだけど。

図書館だったら新刊の貸出しは発売1ヶ月はやらない、とかすれば書店の新刊売り上げも伸びるんではないかな? 既にやってるところもあるのかしら?

 

この辺の問題はもうだいぶ前からだいぶ議論になってるので今さらクビを突っ込むのも野暮かもしれないけど

 

元記事で

図書館の本なのにめっちゃ付箋ついてる!

ってところを問題視してる人があんまり居なさそうなのがちょっと意外でした。

図書館の本なのに書き込みとかボールペンで傍線とか、けっこう見るのでこの辺の図書館の本もまるで自分の本のように扱うメンタルどうにかなんないかなってのでまず引っかかったんだけど、あんまりそこを気にしてる人居ないのね・・・

返すとき剥がせるからまだ良心的だから・・・かな?

 

とりあえず、以前本を借りたときに雑な傍線で本文がとっても読みにくくなってたころのことを思い出してふわふわした悪意が湧いてきたので

マインドフルネスで落ち着こうと思います。