おもしろ。
子供が増えろって言ってる人、増やす政策をしろ、って言ってる人
「どんな子供」
が産まれてもそれを納得するだけの寛容性のある人間なのかしらね、って。
優生保護法下の断種政策に支持を与えていたのはほかでもない国民。
納税者として稼働しそうな子供が増えるのは歓迎するが、それ以外の子供が産まれるのは本当に困る。
そんな本音で生きていた。建前は母体保護を謳って。
なら不要な不妊手術なんぞして母たりうる性をリスクに晒すんじゃねーよっていうね。
優生保護法の不妊強制を訴えた裁判の時にけっこうよく見たやつ。
「負担になる子供」がリアルに切実に感じられるところほど、寛容では居られなくなる。
それを支えるのに国のアシストはなく逃げ回り、自治体が負担するとなればなおさら。
では国が負担すればいいのかっつーと、現状の負担でもブチギレそうな国民さんに上記事例を挙げて
「こういう育ち上がった「かつての子供」を支えるには不可欠」
って言って納得していただけるかっつーと？
オレは非常に望み薄だと思いますね。
ちなみに福祉先進国と番組で持ち上げられてるデンマークの今がこれ。
まあ・・・本当に「選択した結果なのか」は外から見てるとすっげー疑わしいけど（ほんとに障害者に対する「圧」のない社会ならここまで減るか？っていう）、海外だってこんなもん。
お隣の意識高い系カス国家のスウェーデンは大規模断種でもなかなかの実績をお持ちですし。
ホモサピのいう「寛容」とか「多様性」って、けっきょくのところこの程度なんですよ。
自身の負荷にならない程度の範囲に限られる。
若しくは、負荷になったとしても「いい事してるオレ・ワタシ」に浸れる優越感のほうが上の場合にかぎり、少しだけ譲って認めてやる。
今年の出生数が過去最少ペースで「危機的状況」 松野官房長官（TBS NEWS DIG Powered by JNN） - Yahoo!ニュース
出生率は4.54の1947年がピークだが戦後の焼け野原とハイパーインフレと旦那戦死で寡婦も多い時代。現代は保育園完備で高校まで無償になり子育て環境は過去最高…物質的豊さと飽食の現代人は心が貧しくなったのでは。
2022/11/28 19:00
こうした感覚がわりと「普通」なんじゃないですかね。
今ある支援策で十分なのに、それでも増えないのはおかしい、という。
充実した支援で「ハズレ」が増えるよりは、いま気持ちよくやれてる程度の負荷を続けて、これだけアシストしても産めないやつは放置して良いんじゃね？
というのが本音、極言すれば
「納税者として成長しそうなガキを産む支援に回せるのは現状MAX」
「これ以上支援してハズレ引いてそれが社会負荷になるのはNG」
ってのが国民さんのご意思ではないかと思います。
んじゃこれでどうやって増えれば良いのかって言うと、まあ「なるべく富裕になってもらう（支援を社会に期待しない子育てを頑張れ）」しかないわけで。
景気良くならないかぎりどうにもならないんじゃないかなぁ。
まあ景気良くなったからって言って増える保証もないけど。
まあとりあえず、自分の負担増がどの程度かを織り込まずに「少子化対策しろ！！！」というのはじっさいに対策されちゃった時に「こんなはずじゃなかった」ってなりかねないので慎重にやったほうが良いと思いますよ。
オレは現状程度でまあしょうがないんじゃないかな派です。
これ以上「産め」圧はなんつーか、自分の負担増も嫌だけど、なんと言っても他人の子が「将来のゼニ」に見えてしまいそうで乗れないんよね。
「保育園日本死ね」対策を急いだ結果として、はやくも局地的な供給過剰とそれに伴う首斬りの横行が生じてるとかを見てると、とてもじゃないけど迂闊に「支援しろ」などとは言えない。
親が声を上げるのは当然。
自身の子育てステージが変化すれば、そうして消費した人材の首斬りに対しては無責任で居られるのは生活者・受益者として当たり前である。より優先すべき課題がいま目の前にある。何よりも子が最優先なのは当たり前すぎるほど当たり前。
けど外野として見たときに特定年代ピンズドの支援策を強行させた挙げ句に、そのニーズが消えた途端に支援した現場の人材らが斬られるのが良い社会かい？ ってのはどうしてもひっかかる。
誰かの利益は誰かの涙になる、そんなだからしんどい。
ホモサピが滅びますように。
