内輪なら全然かまわないと思う。
ジャーゴンとスラングまみれで外の人さっぱり分からんちん、っていうのはアリ。
けど、それを選良がやっちゃダメだよね、と吾は思う。
少なくとも、好みではない。
支持者向けの言葉なら、すっぱ抜かれる心配はないと考えたのかもしれない。
森(元)が神の国で撃沈されたのを忘れていたのかもしれないし。
しかしま、雑である。
票の拡大を狙うのであれば、自分たちの身内の言葉だけでどうにかなる範囲からどうしても外に踏みださなくてはならないわけで、そこで語るべき言葉は当然、身内向けの言葉とは変えなくてはならない。
外側は「これって常識でしょ?」 みたいな甘えが通用しない相手だ。
昨今の政治屋はその辺の意識が異常に低いなと思う。上下左右問わず。
「身内さえ固めれば、それでOK牧場」というせせこましさ。保守的とも言おうか。
言葉の通じない相手との回路をつなぐ最低限度のとっかかりとして
「数字としてこれは間違ってないよね」
なり、エビデンスに沿って合意を立ててからスタートするのが常道だと思うのだが
ほとんどの場合、そこをすっ飛ばす。だから支持は増えない。
あたりまえだ。
おまえらにとっての「自明」は俺たちの「自明」ではない。
そんな単純なことにすら想像が及ばないんだから話がかみ合おうはずもございません。
「ほとんどの場合、これまでの進化の経緯を見てもおそらく、
まず乳児の愛着対象の筆頭候補は母親である(何らかの証拠物件を提示しつつ)」
なら、どっちつかずでフラフラしてる人は「まあ、そうなんだろう」くらいにはなるだろうに
「母親の方がいいに決まってる」
なんて雑な断定をするもんだから反発を招く。青二才か。
批判する側は不快感を刺激されたので雑に読んで反発。
支持する側は自明の常識を理解しない「外側」を雑に冷笑。
ブコメを見てもこんな感じ。
自分の世界観は変えないまま、世界よ変われ、って喚くだけの青二才同士の諍いなら、そりゃ数の多い方が勝つよね。
雰囲気でなぁんとなく進めても、その常識を自明とする支持層が多ければ強引に突破できる。
互いにぶん殴りあいつつ妥協点を探る、って政治の理路が無くなって
「俺の世界観は変えない、世界の方が俺に合わせて変われ論法」しかない連中同士の殴り合いなら、そこから人が離れるのもけっこう当たり前だと思います。
なら撤回すんなよ、って話だが政治屋の言葉がどんどん軽くなっていくね。
この程度の小物が回してれば、政治が身内受けのする言葉だけで閉じこもってても当然か。