身体技法に関する本をパラパラと読んでる。だいたいどの本でも呼吸法を重視してるみたい。かつてのお侍さんなんかは特に、そうした呼吸で常に平常心をたもち、一朝事あらば即座に対応できるように心と体を整えていたのだとか。
なるほどなぁ、と思いつつも、むかし見た時代劇などでは成敗されるほうも、成敗するほうもけっこうな頻度で鼾かいてたのを思い出して疑問が湧いた。
鼾かいて寝込みを襲われてパッと飛び起きる主役
鼾かいて寝込みを襲われてそのままギャーッと死んでしまう悪役
呼吸法の本を読むまではさして不思議とも思わず、起きてすぐ戦える主役はさすがやなくらいに思ってたのだが、「心と体を整える呼吸法を「技」の域にまで高めて深く身体化していた~~云々」という解説を読んでからだと疑問が湧いてきた。
鼾かいてる主役、これダメな奴じゃないのかって。
鼾という形でダメな呼吸してるところから、正規の呼吸法へと移行するそんな些細な瞬間でも剣が一閃すれば寝込んでるお侍さんサラリと死にますよね?
それなら寝込んでる時もきちんと正規の呼吸してて、それで刺客とかが襖パーンとかした瞬間にはパッチリ目が開いて枕元の剣を掴んで振り下ろしてくる敵の刀を受け止めてギャキィン! ってするのが正解っぽい気がするんですよ。
鼾かいて寝てるように見せかけて、実は覚醒していた~って演出やったんやろうか?
それともきちんと寝ている場面では静かすぎて絵にならないってことであえて鼾かかせたんやろうか?
リアルな寝込み襲いはどういうしぐさになるのか気になってきました。
新撰組(壬生浪士組)の芹沢鴨ちゃんなんかは大酒飲んで高鼾かいてるところを妾と一緒にヒール新撰組(近藤の試衛館組)が集団でタコ殴りメッタ刺しってのが定番っぽいんですけど、実は違ったりしたのかしら?
大酒飲んで寝込んでたけれども呼吸は一息も乱れず、近藤組の襲撃にもパッと立ち上がって応戦したとかのほうが剣客としてもそれなりに名が通ってたらしい鴨ちゃんの最期としてはふさわしいんではないか。
実際そういう演出にしてるのもあるし・・・。
「アサギロ」ではどんな感じに鴨ちゃんころころされるのか楽しみです。
・・・今のペースだと何年後になるか分からんけど。
松原さんVS河上彦斎とかレアな展開やってるからまだまだ先の気がする。