静かな夜、寝ながら、雨の音聴いてると思う。
雨は音がするのに積もらないけど、雪は音もなく積もるんだよな。
何を当たり前のことを、って自分でも思う。
けど、
朝起きて外に出てみたら地面あんま濡れてなかったりする。ゆうべの雨音の感覚からすると、もっと水溜りとかあってもよさそうなのに拍子抜け。
ってのと、
いっぽう雪は、何も音がしないので明日もきっと今日のまま、と思って外に出てたらふんわり積もってたりする。
ってのが、当たり前の話なんだけど、なんか不思議だな、と不意に思った次第。
本当にどうでもいい話。
どうでもいい話だが、引っかかってる。
引っかかってるのは得体の知れない音を聞いたせいかもしれない。
オバケ的な奴。
それでつらつら考えてるうちに雪と雨のことを思い浮かべた。
音もなく積もる雪と、音はあるのに姿は消えちゃう雨と、どっちが怖いのかなと。
雪の場合、在るものは在る、と目に見えるのだけど
雨の場合、音はたしかに聴いたのに、痕跡がほとんど残ってなかったりすると
果たしてあれはホントにあったことなのかしらん?
って自分の感覚を疑いたくなることがある。
たしかに聴いたと思っていても、朝目覚める前に地面が乾いてしまってたりすると、自信が無くなる。
まあ、誰かに尋ねてたしかめるほどのもんでもない些細な出来事だ。
雨はそう思って処理してしまえる。
雨の音が聞こえる → 翌朝多少は濡れてる、ということの方が圧倒的に多いから。
たまたま渇いたんだろ、とか、そもそも気のせいでもどうってことはない、って処理できる。
いっぽうでオバケの音。
これは困る。
何だったのか、気になる。
気になるけど確かめられない。
たしかこんな音、古いタンスを強引に引っ張りだす時の音と、階段が軋む音が混じったような音がしたはず、という記憶はあっても、その音がどこから生じたものか、見当がつかない。
家の外で鳴ったようでもあり、家の中で鳴ったものであったようでもあり。
まだモヤモヤしてる。
映像よりは音声の方が自分の神経にはより深く印象に残るだけなのかしらね。
ほかの人も「音の方が怖い」ってことあるのかしらん?