afurikamaimaiのブログ

この道は行き止まりだ。引き返せないよ。

寸鉄人を刺すことはままあれど。

Twitterブコメが刺すことは滅多にない。

刺さるとしたらそれは沼である。

放っておいても勝手に自重で沈んでいく奴。

 

これなんぞ読んでそのようなことをつらつら思う。

plagmaticjam.hatenablog.com

 

 

てか、これは俺の鈍さの問題*1であるんだろうが、単語それ自体の火力が多少強めでも、あんまりぴんと来ない。

その火力が自分に向けられてない、というのもおっきいんだろうけど、せいぜい100字~140字の制限の中でイケてる感じの罵詈雑言を繰り出そうとしても、なかなか出来るもんではない。

パターンが決まり切ってるんですよ。なので、よほど注意深く見ないと個体を識別できない。

書いてる方にも「手癖でやってる」という鈍感さは間違いなくあると思う。

「おれさまを とくていすることは ふかのうだ」

っていうとても懐かしい煽りのアレ。

単調な文章・短い言葉の羅列で個性を演じるのは素人には無理だし、むしろ個性が露出しない方が自身の安全にはつながる。

でも、こういう鈍さ、鈍感さは、慣れるととてもやべえと思う。

短文で「何か言ったつもり」になるために言葉を強くしていってるうちに、そういう振舞いに慣れ切ってしまって、短文じゃ回収しきれない感情や思考を表現する能力を喪失してしまうんじゃないかしらん? と。

そうやって表現する力を失うのは、貴方にとってとても不利益なので、なるべくなら止めておいた方がいいと思いますよ、と書いておく次第。・・・ああ、また自分を棚に上げてしまった。

 

さておきですね。

こういう「短文で何かを言ったつもりになる」文化って本当に虚無だなって思うんです。

100字くらいの、せいぜい10~20程度の単語の羅列から

「俺の思っていることを汲み取れ」とかされるのってめっちゃ負荷でかい。

「えっコイツ何言ってんの?」ってなる。

俺のブコメも、まず間違いなく他人から見た時にそうなってる。

たまにスターとかがつくのは、本当に

「たまたま読んだ人と波長が合っただけ」で、俺が伝えたかったことを汲み取っていただいた結果ではない。*2

100字単位でちゃんと伝えられないのはお前の文章力が稚拙だからだ、という異論はここでは排除する。指摘にはあたらない。

そもそも約100字というのはおのずから限界があるのだ。そこで言い切った気分になれる奴らはバカだ。

だから俺はブログで「あの時はどういう考えでブコメを書いたか」を補足するようにしている。暇なときは。

ブコメの雑な物言いをそれだけ置いたままにしていると、なんだか座りが悪い気がする、そんな気分の問題。

 

 

長い枕になった。

要は俺の場合「短文からそれを書いた人の本意を汲み取るのはとても不得手」だ、ということ。だからなるべく考えないようにしている。

けれどもそうした振舞いを意識してても、ひっかかりを覚えたのでちょっとお尋ねしておきたいことがある。

togetter.com

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/731

 

b.hatena.ne.jp

 

まあよくあるヨタ。毎年毎年すげえなって思う類の。

んで気になったのがこれ。

731部隊の戦争証言に「嘘は明白」? 誤った指摘が拡散「大学卒のみの採用」→「少年隊が存在」

自分もあの内容だけならただの怪文書だと思ってるけどね。山を歩いていたらUFOに攫われて手術受けたとかネッシーやイエティを見たと叫んでる爺さんと同類に思える。信じるに足るだけの証拠が欲しい

2020/08/22 03:55

b.hatena.ne.jp

 

内容の疑わしさについては首肯できなくもないんだけど、「731部隊は大卒のみの部隊」であるとの主張を否定した記事に、あえてこのブコメをした真意はなんなんだろう? と。

 

証言の内容はさておくとして、証言者が「所属していた」とする部隊が存在していたことは確定。

尤も、ほんとうに証言者が当時所属していたかどうかはまた別。

(ガチっとした軍籍簿が出てきてない)

 

なのでおそらくは「本当に所属していたの? そのうえで証言してるの?」というところに疑いがある、と言いたいんだろうな、というふうに汲み取りはしたのだが、そうすると親記事の

「大卒だけ(キリッ」→「いや少年隊あったって(物証ポイー」

って流れにこのブコメをぶら下げるのはちょっと分からんよな、ってなる。

この辺はたぶんセンスの違いだろうけど。

「無かったんだ!」「いやあったよ」の流れで「(部隊は存在したが)所属してたかどうか分からん」という疑問になるのは飛躍してるんじゃねえのか、と、引っかかってしまう。

なにより、この辺はそもそも俺の読みがトンチンカンの可能性もあるし。

ブクマカが実際に「少年隊なんて存在しなかったんだ!」という視点に立脚しているのであれば俺の読みは根幹から崩れ去ることになる。

しかしこの記事で少年隊そのものを否定するのは難しいと思うので、そこはおそらくないだろうな、と踏んでいるのだが・・・ちょっと自信がない。

 

 

 

 

とまあ、ことほど左様に短文ってのはイラつくんですよ。

「で? 何が言いたいの?」って。

だから普段は気にしないようにしてる。

おそらく100字程度で済ませてんだからそんな言いたいこともろくにないだろうし。*3

なんか言いたけりゃ連ツイとかブコメタワーとかきったない文化はじめるだろうし。

 

それなのに、短文でたいしてきっちりとした表現を心がけようともせずに、相手に反駁されたら「それは誤読です」だの「誤解を与えたのならお詫び申し上げる」だの「読解力不足」だの言っとけば済むんだから、コスパに優れたコミュニケーションよな。Twitterが覇権握るのも分かるわ。数に任せて殴ればちょっとした勝利も味わえるしな。

けどぜんぜん好みに合わねえわ。滅んでほしい。

 

コミュニケーションにかかるコストを払うのがそんなに惜しいんならそもそも発信すんな主張すんな。

 

そんな風に考えます。

 

枕にしたエントリからずいぶんズレたオチになりましたが、ブコメに振り回されるくらいなら枠ごと潰しちまえ、というのは正解だと思う。

短文で何か言ったつもりになってる人たちって、なかなかに理解しがたい。

受信側が短文のバカでかい穴を補完して読み下すことに依存しきった発信して恥ずかしくないのかしらん?

 

 

 

 

 

雷撃のつばさ―海軍下士官空戦記 (光人社NF文庫)

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  • 作者:世古 孜
  • 発売日: 2003/12/01
  • メディア: 文庫
 

  

胡散臭い証言録として俺はこの従軍記を推したい。

光人社のNFの定義は幅広いからな。

  

 ※サレンダー! アイサレンダー! ノーギャス、ノートリッガー、ノーウェイ!!

 

*1:クソみたいな匿名掲示板群を利用してた時期に慣れ切ったという悪い学習効果

*2:なんで俺のこのブコメで、このはてなーにスター貰ってるんだ? と首を捻ったことは一度や二度ではない。

*3:じっさいに「ブコメにいちいちマジになってんなよ」という冷笑系ブクマカの言明を他の揉め事で見たこともある。〇ねばいいのに。